僕が養っていいですか。

偉い人 ページ21

･JN



YG｢ん、話は通しておいた。どーにかなるもんはどーにかなる。俺たちは捕まらないし、犯罪をしてないし、テヒョンとジミンも施設に戻らない。｣


何そのふわっとした説明。

でも、聞き出そうとしても無駄だって分かった。

Aの言っていたアテって、凄い権力者のことだったのか。


YG｢もう一度聞く。A、2人を養う覚悟はあるか。｣


……結局、そうなるのね。

俺は永遠に反対だけど。


｢あります。｣


一体どこから湧き上がってくる？

その覚悟と自信。


YG｢ん。｣


ん、て！

ん、だけで済む話……って、もう俺が何を思っても揺るがないんだろどうせ。


YG｢テヒョン、ジミンに聞く。養われる覚悟はあるか。｣


養われる覚悟ってなんだろう。

俺はあんまりよく分からない。

だけど彼らには彼らの事情があって、まだ分からないことも沢山ある。

Aに養われるってことは、つまりAに衣食住全てを任せるってこと。

つまり、生命を預けるってこと……


うん、やっぱりおかしい。

今日出会ったばっかりの人に生命預けられるか？なんて。


JM｢分からない……｣


うん、そうなるね。


TH｢分からない、けど、……｣


Aの顔をちらりと見る2人。

あぁ、魅了されてるや。

好きになっちゃったんでしょ。

一目惚れって言うんだよそれ。

恋愛感情かどうかはさておき、それは一瞬でAの虜になったってこと！


JM｢僕はAさんが、すき……｣

TH｢俺もAさんが、すき……｣


YG｢……まあ、今はそれでいいか。｣


ユンギはうん、と頷きながら2人の頭を撫でた。

2人の顔はひきつっていた。

無理もない、詰問を受けていたのだから。

はは、ちょっと嫌われてる？

かわいそうに、ユンギヤ……


YG｢ジンヒョン、オーナー命令です。ゴミ箱片付けてください。｣

JN｢なっ……！！｣

YG｢俺、オーナー、です。｣


憐れみの目を向けてたら、バレた……！

なんで俺が一人でゴミ箱片付けなきゃいけないの！

まあ、俺優しいからやるけどね！


TH｢お、俺たちも、やります。｣

JM｢僕らが荒らした、から……｣

｢僕も、｣

YG｢Aは単独指名入ってるから。フロア行って。｣

｢はい……｣


ユンギヤーーー！

ひどい！

職権乱用パート2！


JN｢行こうか、テヒョン少年……いや、テヒョンイ、ジミナ。｣

TH｢はい、｣

JM｢ジンヒョン、って呼んでも、いいですか、｣


あれ、ちょっと。

可愛いんだけどこの子たち……！

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