僕が養っていいですか。

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･JN



ユンギの話によると、この近くで盗難事件が多発しているとの事。

狙われるのは女性、子供が多いらしい。


｢女性……子ども……｣


その話を聞いて絶望顔するA。

Aは男だもんなぁ。

なのに狙われちゃったからね。

ショックだろう。


YG｢なよなよしてっから狙われるんだよ。｣

｢なっ……、オ、オオ｣


オーナーだって細いじゃん！

って言いたいんだろうけど立場上不利なことに気がついたAは言い返せなくて俯く。


YG｢俺ならその猫見つけ次第捕獲してサツに突き出すけどな。｣


ユンギならやりかねない。

細身だけど案外強いから。


｢ぼ、僕は……話を聞いてみたい、です。｣

YG｢はぁ？｣

｢……っ、｣


ユンギとAの顔の距離は約10センチ。

詰め寄られすぎて身動きが取れないA。

ほんと可哀想だからやめてあげてほしいけど、ビビってるAも可愛いから助けない。

プルプル震えて、でも、目はしっかり反抗してるとことかもう、やばいよね。

多分、ユンギも怖い顔しながら頭の中では俺と同じこと思ってる。

はず。


YG｢泥棒の話聞いて何すんだよ。｣

｢ど、どうして、僕を狙ったのか……とか｣

YG｢答えはさっき出ただろ。｣

｢で、でも……僕が見た二人はきっと、やむを得ない事情で盗みを｣

YG｢どんな事情を抱えてようと、泥棒は泥棒だ。見つけたら突き出す。そんだけ。｣


冷たいこと言うけど、今のはユンギが正解かな。


YG｢分かったら早く準備しろ。｣

｢は、はい……いっ……た、｣


あああああああ！！

ユンギのやつ、最後にAの鼻にかじりつきやがった！

ずるい！

職権乱用だ！

……でも、痛さで顔を顰めてるAもイイ。

そさくさと事務室に戻っていったユンギ。


？｢なにやってるんですかー？あ、A！今日もいつも通り顔真っ赤だねぇ！俺が来るまでの間になにが起こったんだよ！｣


あ、ホソガ。

俺の可愛い後輩ちゃんのうちの一人、チョンホソク。

今日も入り時間からハイテンション。

てか、他のメンツも揃ってきたな。

更衣室に人が増えてきた。


JN｢よっ。なんかAが泥棒さんにおにぎり盗まれて怪我しちゃってさ。｣

HS｢え……大丈夫なの？｣


｢……！！、ジンヒョン！！｣


あ、言っちゃった。


｢もう！どうして言っちゃうんですか！｣


怒っちゃった。

でもそれでも可愛いんだよね。

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