保護 ページ17
・JN
シャワーを浴びた後の濡れ髪Aは、思わず襲っちゃいそうなくらい色っぽい。
2人きりの空間なら確実に唇は奪っている。
だけれどこの空間には4人いる。
Aと、俺と、テヒョン少年にジミン少年。
2人ともAの服に袖を通して……!
ずるい!
しかも、さっきからAにべっとり張り付いている。
ジミン少年はAの服の袖を掴んでいるし、テヒョン少年はAの首元の匂いを嗅ぎまくっている。
どゆこと!
俺もそれやりたい!
猫を2匹手懐けたみたいだ。
「なかなか指名来ないですね。」
JN「あー、そういやそうだね。」
勝手な予想だけど、ユンギが指名ストップしてると思う。
だっていつもこの時間帯、指名すごいもん。
なのに未だゼロ件って、絶対にストップされてる。
Aとこの二人の少年のために。
TH「指名……?」
「うん、僕らはお客さんと、お喋りするのが仕事なの。僕とかジンヒョンとお話したいって思った人が僕らを指名するんだ。」
JM「お酒を飲みながらするやつですか。」
「うん。」
ジミン少年は少し知ってるっぽいな。
何を知ってて、何を知らないのか分からない。
シャワーを浴びてる最中に色々考えた。
多分この子たちは、孤児院から抜け出してきたんじゃないか?
血が繋がってなくて同じ境遇を持ち、一般教養を知らない。
孤児院出身の人が皆そうではないけど、環境が悪かったとか?
それか、孤児院よりもっと待遇の悪い施設とか、そもそも合法じゃないとことか。
考えただけで身震いする。
そんな子たちを養おうとするAにも危険が及ぶかもしれない。
うん、やっぱりダメだ。
JN「A。もう一度話をしよう。」
「……?」
JN「その子たちをどうするのか。」
Aのキョトンとした顔つきが真面目になった。
どんな顔も好きだけど……今俺たちは互いの意見に反対なわけで。
これから話し合うの少し怖い。
「僕は……お金があります。」
どんな話をするのかと思ったら、いきなりそれか。
心を揺さぶってくる系に負けないぞって思ってた数秒前の自分を見事に裏切ってくる。
「僕は、2人を食べさせていけるお金と、2人を寝かせられるベッドと、学びの場を与えることができます。」
学びの場って……
JN「学校に行かせる気?」
「はい。」
やぁ……それは、色々無理でしょ。
手続きとか、色々……
でも何故かこの自信満々の顔。
何がアテでもあるの?
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亜李須(プロフ) - 最高すぎます!面白いです! (2021年3月4日 1時) (レス) id: 99d7320faf (このIDを非表示/違反報告)
そらた(プロフ) - 見たことない作者名でしたが読み始めてまるで宝石の原石を見つけたかと思いました…応援してます…! (2021年3月3日 23時) (レス) id: e9a6285ecd (このIDを非表示/違反報告)
ニートルズ。 - すっごい面白いです!頑張ってください! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
無属性(プロフ) - 好きです!応援します!ファイトです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: ff5b7840d3 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - おおおおおおおおおおおおおおおおおおおもしろいです!更新ファイトです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アザラシ | 作成日時:2021年3月2日 21時