救世主 ページ13
・JN
オーナーがそう言って、紙を目の前の机にばら撒く。
いや、嘘でしょ。
泥棒を従業員にするの?
……面白すぎる。
JN「いいじゃん。」
「えっ、ジンヒョンまで、」
YG「顔は申し分ない。髪も切ればいい。」
さっきまで何書いてるんだと思ってたら、契約書だったのか。
これ、けっこうオイシイ話だと思うんだけど。
よく考えてみて?
JN「君たち2人は犯罪を侵した。窃盗と不法侵入。」
俺の脅し文句に俯く二人。
と、キッと俺を睨むA。
うわぁ、初めて見たその表情。
怒ってても可愛いなぁ。
じゃなくて。
JN「幸運なことに被害者はAとこの店のみ。君たちを信じるなら、ね?」
確証はないけど。
JN「オマケに仕事を与えてお金まで貰えるんだ。しかもこの店はほんとに安全だよ。一般的なホストバーと違って体を売ることは無いし、お触りもなし。」
これ以上に得なことは無い。
そう言うと少年2人は互いの目を合わせる。
どうするか、目で会話してる。
うーん、読み取れないけどこの2人の絆?は本物なのだろう。
そして意を決したように頷き合った。
TH「……働かせて、くだ」
「ちょっっと、まった!!!」
え?
A?
「……っ」
な、ななななにしてんの!
ユンギの作った契約書をボロボロに破いて!
Aの様子がおかしすぎる!
JN「A……!?、なにして」
「オーナー、彼らはまだ17歳。ここは未成年が働いていい場所じゃないです。」
まあ、そうだけど、なんだろ、今はそれよりこの子たちの生活をなんとか……ってか、ユンギひとつも動じてない。
なぜ?
YG「じゃあどーする。」
「僕が世話します。」
YG「ふっ、世話?こいつらの事情なんか1ミリも知らないお前がどうやって?」
「……これから知ります。」
YG「一体どこで世話するんだ。」
「ぼ、僕の家です。」
拳をぎゅっと握るA。
なあ、どうしてAはこの2人にそんなに執着するの?
YG「こいつらはお前と違うぞ。」
「同じ人間です。」
ユンギ、A、それはどういう意味……?
YG「チッ、」
ユンギ、その舌打ちはなんの舌打ちなの?
俺、全然話についていけない。
さっきから震えているAの拳。
ついでに肩も。
体に力が入っているのがわかる。
なにがAをそんなに追い詰めてるんだ?
「僕が!!!」
……!?
急に大声を出した。
「養います!!!!」
はぁああああああ!?
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亜李須(プロフ) - 最高すぎます!面白いです! (2021年3月4日 1時) (レス) id: 99d7320faf (このIDを非表示/違反報告)
そらた(プロフ) - 見たことない作者名でしたが読み始めてまるで宝石の原石を見つけたかと思いました…応援してます…! (2021年3月3日 23時) (レス) id: e9a6285ecd (このIDを非表示/違反報告)
ニートルズ。 - すっごい面白いです!頑張ってください! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
無属性(プロフ) - 好きです!応援します!ファイトです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: ff5b7840d3 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - おおおおおおおおおおおおおおおおおおおもしろいです!更新ファイトです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アザラシ | 作成日時:2021年3月2日 21時