【ツイステ】帝国兵士と深海の商人-1-【幼女戦記】 (ページ9)

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後に姉御と呼ばれるきっかけになったページ9

-サバナクロー寮-寮長自室-
その日いつも通り自室で勉強もせず眠りこけていたサバナクローの長レオナ・キングスカラー。
彼がどんな夢を見ていたのか、もしくはどんな夢を見ようとしていたのかそれは彼自身にも分からなくなってしまっただろう。

だって、私が彼の自室の扉を思いっきり蹴破ったんだからね。

『こんにちは、レオナ先輩悪巧みされているのならば今すぐにやめた方がいいと思いますよ』
ﾚｵﾅ「……あ"ぁ？」
レオナ先輩は相変わらずちゃちな殺気を放ちながらそれはそれは怖い顔で私を睨みつけてきた。

ﾗｷﾞｰ「レオナさん!?今ジャックくんからヨハンナくんがこっちに向かってるって連絡が……来たんスけど……遅かったかぁ……」
ユリア{流石に日を改めた方がよかったんじゃ……}

ﾚｵﾅ「……で？俺の眠りを妨げたんだ、よっぽどの理由があるんだろうな？」
『まぁ、眠りを妨げた結果になったことについては謝ります。でもこの時間から勉強もせずに寝るんですか？流石ですね』
ﾗｷﾞｰ「この状況でそれ言える神経すごいッスね……」

『というか、話を聞く気があるのならばその相変わらずちゃちでかわいらしい殺気を収めてくださいよ』
ﾗｷﾞｰ「アンタホントに神経通ってんの？！」

────閑話休題────
『……という訳で、この前のことで懲りずにまた何か悪巧みされているとしたらすぐにやめていただこうと思いまして』
ﾚｵﾅ「それで俺の睡眠を妨げた挙句、ドアを蹴破りやがったと……？」
ﾗｷﾞｰ「いやいやいや、おかしいでしょ！なんでオレらが何かやってる前提なんスか！？」

『今まで2つの寮絡みのゴタゴタに巻き込まれ、そのゴタゴタを解決しましたけど、そのうち悪巧みが原因だったのはサバナクロー寮(この寮)のみでしたので……お灸が足りなかったのならば据え直さなければと思いまして』

サバナクロー寮のお2人はなんとも言えない顔で私を見て、深くため息を吐いた。

その後、私はラギー先輩にレオナ先輩の部屋のドアを蹴破ったことについて滾々とお説教を受けた。
流石に蹴破るのはやりすぎだったと反省したけどね。

でも、その日からサバナクローの寮生たちからなぜか姉御と呼ばれるようになったんだよね。
それについてレオナ先輩とラギー先輩に相談したら、ユリアまで2人と口を揃えて"そりゃそうだ"って言われた、解せぬ。