【ツイステ】帝国兵士と荒野の反逆者-2-【幼女戦記】 (ページ40)

今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:14,611 hit

神とやらがいたとしたらページ40

マジフト場、上空約4〜50mの場所で地上のターゲットを見下ろす、その光景に懐かしさが込み上げてくる。

《帝国で見た景色そのままだな……こうして上空から敵を見下ろしたっけ……》
この危機的状況下で、懐かしさに浸れる自分に恐怖に近い感情が込み上げてくる。

『存外、私も狂.っていたのかもしれないな。あの国では正気の人間がいるのかさえも怪しいが……』
と、誰もいない上空で自嘲気味に笑いながら独り言をつぶやく。

そうこうしてる間に、ターゲットが理想的なポジションについてくれたのを確認し、目を休ませる。

『……よし、いい所についたな。神とやらがいるとしたら、こういう時に祈るべきなんだろうな……いたとしたらな……』

誰も聞いていない独り言をつぶやきながら、腰の辺りにいつもしまっているナイフを取り出し、飛行術式でターゲットであるキングスカラー先輩の後ろにいるブロットの化身の頭の辺りを目掛けて飛び込んだ。

ﾕｳ「？……あれって……!?」
ｹｲﾄ「ヨハンナちゃん!?」

落下の勢いをコロさずにそのまま、ブロットの化身の頭をナイフで砕き、地面に安全に着地する、が右腕に違和感を覚え、よく見てみると赤い液体がドクドクと流れている。

どうやら、ブロットの化身の頭は本物のガラスで出来ている様で、ナイフで砕いた際にいくつか破片が刺さった様だ。

『よし……』
軽く右腕を止血してから立ち上がった所、
ﾘﾄﾞﾙ「よし、じゃない!!君は何を考えているんだい!!!?」
何故かリドル先輩に怒鳴られ、呆気に取られてしまった。

『え!?いや、でも、なんともありませんよ？右腕を怪我しましたが……飛行術式のコントロールは嫌という程訓練してきましたし……』
ﾕｳ「……リドル先輩、もっとお説教お願いします。」
『ユウ!?』
ｸﾞﾘﾑ「オメーは反省した方がいいんだゾ」
『グリムにだけは言われたくないんだけど!?』

ユリア「……リドルさん、お説教が終わったら私もお説教しますので教えてください」
『ユリア!?』
なんでだか全く分からないけど、みんなから呆れ顔をされ、リドル先輩とユリアからお説教されることになってしまった。