【ツイステ】帝国兵士と荒野の反逆者-2-【幼女戦記】 (ページ23)

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B組の不文律ページ23

ｴｰｽ「うわ恐っ。歯ぁ剥き出して唸るなよ。冗談じゃん」
ｼﾞｬｯｸ「フン!将来よりも今だろ。今の自分の実力を見せつけなきゃ意味ねえだろうが。俺が特に気に入らねぇのは寮長、レオナ・キングスカラーだ!」

青筋を立てながら、声を荒げて所属寮の寮長がどれだけ凄かったかを私達に力説するジャック。

ユリア{主様は、この話を聞くの2度目ですもんね……}
『うん、1度目の時も似たようなテンションで話してたから一部を除いてクラスメイトみんな苦笑いしてたよ……(小声)』
ユリア{ご愁傷様でした……}

ユリアと出会う前の事なのだが、ある日の休み時間にクラスで"この学園に通いたかった理由"が話題に出た。

みんな無難な回答が多い中、ジャックがクラス中に苦笑いを蔓延させる程3年前のマジカルシフト大会について熱く語り始めたのが事の発端だ。

そんなジャックの話に食いついたのがエペルだった。
それから2人は次の授業までずっと話し続けていた事からB組ではとある不文律が生まれた。
ジャックには、"3年前のマジカルシフト大会の話"と"レオナ・キングスカラー寮長の話"は絶対に振らない事。

ｼﾞｬｯｸ「今までの事件は、奴らにとって行きがけの駄賃みたいなものだ。奴らはもっと大きな事を企んでる」
ジャックの言葉にハッとして、思考を無理矢理現在に戻す。

ﾃﾞｭｰｽ「大きな事？」
ｼﾞｬｯｸ「ディアソムニア寮寮長、マレウス・ドラコニアだ」
『マレウス・ドラコニア……って、今年のマジカルシフト大会で優勝したら殿堂入り選手になることが確定してるあの？』

ﾃﾞｭｰｽ「なんでヨハンナがそんな事知ってるんだ？」
『寮長会議の議題に挙がってたんだよ。クロウリー学園長は、本当は今年殿堂入りさせて出場を見送らせたかったらしいんだけど、イグニハイド寮─ディアソムニア寮はどうだか分からないんだけど─以外の寮全てから反対意見が出たの。それで今年優勝したら殿堂入りさせる事になったんだけど……』

ｼﾞｬｯｸ「ヤツはバケモノ並のパワーでディアソムニア寮を2年連続優勝に導いた、そのせいでサバナクロー寮は無得点のままトーナメント初戦敗退。先輩たちはそれに恨みを持ってる」