69話 ページ28
貴女｢(よしっ……！これで眠気はなんとか治まった。後は……こいつらをなんとかするだけっ……！)｣
ナイフが腕へと突き刺さり、ドクドクと血が流れ出る中、Aは再び構えを取り、男達に立ち向かっていく。様々な武術で立ち回り動き、男達の意識を刈り取っていると……
伊達｢お前らそこで何やってる！｣
松田｢おら、警察だ！｣
男1｢チッ、察が来やがった。そのガキ連れてとっととずらかるぞ！｣
萩原｢まずい！じんぺーちゃん！伊達！あいつらあの女の子連れ去るつもりだ！｣
松田｢そうはさせるかよっと！｣
伊達｢萩！その子頼む！｣
萩原｢任せて！｣
突如乱入してきた警察官3人組。一人はAを姫抱きし、離れた場所へと避難し、あとの2人は男達を制圧する。彼らがこの場にやって来るまでに、Aがかなりの数を倒していた事で、その場はすぐに収束。男達を署に連行する為、彼らは応援を呼ぶ
萩原｢かなり血が出てるな……ちょっとナイフ取るね｣
貴女｢はい｣
一人の警察官にナイフを抜いてもらい、止血をしてもらう。その間、ボーッと彼らの顔を眺めていたAだったが｢あれ？そう言えば……｣と何かを思い出す
貴女｢(この人たち、ヒロ兄とれー兄の……)｣
松田｢伊達、こっちまで車回してこい｣
伊達｢分かってる。嬢ちゃん、あと少し辛抱しててくれな。すぐ病院連れてってやるから｣
貴女｢えっと、ありがとう、ござい…ます……｣
体を動かしたからなのか、頭を撫でられた事により安心したからなのか、それとも血が足りなくなったのか……どれかは定かではないが、Aの意識は徐々に遠のいていき、一人の警察官に支えられていた小さな身体がその場から崩れ落ちていく。薄れゆく意識の中、Aの耳に入ってきたのは彼女を心配する3人の声だった……
_______________
佐藤｢お父さんが言ってたんだけど、お名前Aちゃんって言うのね｣
貴女｢ｺｸｯ｣
高木｢もう少しでお父さんが来るはずだから、いい子で待ってるんだよ｣
貴女｢ｺｸｯ｣
病院で治療を受けた後目を覚ましたAは、現在の保護者、小五郎を待つべく、警視庁にある警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査係の部屋へとやって来た
降谷と諸伏の悪友達3人組は、気を失ったAを病院に連れていきながらも、Aの持っていた携帯から��お父さん��と表示されていた番号に電話し、事情を説明。今は小五郎が来るのを待っている次第である
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
