46話 ページ5
貴女｢久しぶり……コナン。覚えてるかな、私のこと｣
ｺﾅﾝ｢ぇ……｣
その直後、トサッとコナンが手に持っていたリコーダー袋を地面に落とした音がした
ｺﾅﾝ｢おねえ……ちゃん……？｣
貴女｢うん、そうだy(ｷﾞｭｯ｣
ｺﾅﾝ｢お姉ちゃん！お姉ちゃん！！｣
貴女｢コナン、覚えててくれたんだね(それにしても演技上手いな……やっぱり、腐っても大女優の息子ね)｣
ポロポロと涙を流して泣きじゃくるコナンを抱きしめ、自らも演技で涙を流すAは呑気にそんな事を考えていたが……目薬は貰っていたものの、実際は演技でもなんでもなく、本気の涙である
蘭｢え、お姉ちゃんって……｣
_______________
蘭｢2人共、落ち着いた？｣
貴女／ｺﾅﾝ｢｢はい／うん｣｣
蘭｢……それで、その……事情を聞いてもいいかな……？コナンくんからお姉さんのお話なんて聞いたことなかったから……｣
貴女｢えっと……私は江戸川A、コナンの姉で今14歳です｣
蘭｢中学生だったんだ……さっきはごめんね？｣
貴女｢いえ、大丈夫です。元から低身長でしたが、この身長なのは事情があるので｣
蘭｢事情？｣
貴女｢……実は私、4年前に拉致されて半年前まで監 禁されていたんです｣
小五郎／蘭｢｢監 禁だと！？／監 禁！？｣｣
ｺﾅﾝ｢お姉ちゃん、ごめんなさい僕のせいで｣
貴女｢連れていかれる直前にも言ったと思うけど、あれはコナンのせいじゃないわ｣
ｺﾅﾝ｢でも……｣
小五郎｢……そうか、だからお前はこの子のことを話さなかったのか。コナン、お前の目の前で嬢ちゃんは誘拐されたんだな？｣
ｺﾅﾝ｢うん……僕は小さかったけど、この日のことはよく覚えてる。あの日、2人でお使いに行った帰り道、黒装束の集団に囲まれて……お姉ちゃんは僕を……僕をそこから逃がすために……｣
蘭｢コナンくん……｣
小五郎｢Aちゃん、だったな？辛いと思うが、何があったか話せるか？｣
貴女｢はい……黒装束の集団に車に連れ込まれた後、私はどこかの施設の部屋に放り込まれました。そこでずっと暴行、を受けてて｣
蘭｢Aちゃん、大丈夫。大丈夫だからね｣
貴女｢……栄養もろくに取らせて貰えなかったのが影響で、身長が伸びなくて……その後骨盤が歪んで身長が止まってしまったみたいなんです……。後々病院で調べてもらったところ、付けられた痣や、火傷傷は一生残ってしまうみたいで、毎日のように痛むみたいです｣
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作者名：ミニgirl | 作成日時：2021年10月15日 19時
