弱愛HOUSE【声優】 (ページ2)

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Aside

ねぇ...なんで置いてくの...
なんで？私の事嫌い...？痛いよ、辞めてよ、こんな所もう抜け出したい...

私は無我夢中で家を飛び出し、あっという間に視界が真っ暗になった。

『このまま死んでいくのかな..来世は悔いの無い人生にしたいな』

そう呟きながら重い瞼を落とした。

？「君大丈夫？？？」

その男の人は車から出てきて私を担ぐようにして車の中へ入った。

『ここは、？何処？私..たしか無我夢中で走って倒れたはず..そこから意識がない...』

重い体を起こすとさっきの男の人が入ってきた。体が重いせいなのか、視界がぼやけて見えない。

？「大丈夫？まだ熱があるから休んでていいよ」

その男の人は私に抱きついて心地よく頭を撫でてくれた。そのリズムが心地よく、直ぐに眠ることが出来た。

私は眠りから覚め、ドアを開けた。
もう辺りは暗くなっている。

？「こんばんわ、かな？よく眠れた？」

ソファにはくつろいでる、男の人がいる。

『あなたが私を助けてくれたんですか...？』

と、目をこすりながらもう一度見るとそこには人気声優の神谷浩史さんがいた。

『え..なんで神谷さんがここに！？』

神「うん。道端で倒れてたから連れてきたんだけど、今から家に送ろうか？」

私は一瞬黙ってしまう。だって帰る家なんて無いから...。

『神谷さん..私帰る家なんてないんです...親からは毎日暴力を受けて逃げてきたんです...だっ..だから泣』

こぼれ落ちる涙を拭うとそっと神谷さんは背中から抱きついてくれた。

神「うちに住む？ここ、いわゆるシェアハウスなんだけどみんな良い奴だから仲良くしてやってくれない？」

『え...良いんですか!?』

神「もちろん、いいよ。ほら他の奴らも帰ってきたみたいだし。」

玄関からは騒がしい声が聞こえる。