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「……っな、」
「……何言ってるんだよ」
唐突過ぎる、予想もしなかったその言葉に目を丸くして驚きを隠せないまま出たのはその言葉。
するとAはそんな僕にまた微笑みかけて、僕の方へ歩き進み、僕の頬に手を添えた。
…冷たい手。まるで、死んだ人の様な…。
「……!」
「……A。…死ぬの?」
ブンブンと頭を左右に振り浮かんだ考えを無くした。でなければ本当の事になる気がしたから。
これは冗談なんだと自分に言い聞かせ、ごくんと生唾を飲み、触れなければ消えてしまいそうなAの手を引いてギュッと抱き締めた。
やはり、彼女は冷たかった。
「……違うよ。死なないよ」
「……ほんと?」
「うん。もしもの話だから…」
「……」
「……焦、ったぁー…」
強く抱きしめ返してくれたAの言葉で僕は徐々に安心感を覚えた。ふと強張る僕の顔が緩くなる。
思わず間抜けな声を出して、今確かに僕の手の中にいるAの名前を何度も呼んで、彼女の存在を確かめた。
消えてしまいそうで、目を逸らしたら居なくなってしまような。そんな猫みたいな君。
どうしたら僕は、そんな君の隣に永遠に要られるのだろうといつも思う。
ちょっとした少しの間でも、君は居なくなってしまう気がしたんだ。
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からー - 1回、まだ完結して無い時にも感想書いたんですけど……なっっっけるぅぅぅぅぅぅぅ!やばぁぁぁぁぁぁ!良い話すぎぃぃぃぃ!ミカドさん、これからも頑張ってくださいね! (2016年8月25日 21時) (レス) id: 81411e5d03 (このIDを非表示/違反報告)
*にこにーLove* - とってもいいお話でした。 これからも頑張って下さい!! (2016年8月23日 21時) (レス) id: 32e7316495 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲美羽(プロフ) - ミカドさん» はわわわ、ありがとうございます!お礼を言われるようなことなど、何も....調子に乗っちゃいますよ?ってことで友達申請します!← (2016年8月18日 20時) (レス) id: c3e60a3b0a (このIDを非表示/違反報告)
ミカド(プロフ) - 桜咲美羽さん» ところで美羽さん!いつも小説をも読んで下さりありがとうございました!いつもよく貴方様を見るのでとても支えになっています(●´ω`●)本当にいつもありがとうございました!!美羽さんの方も小説、無理せずに頑張ってください!応援しております!(#^^#) (2016年8月18日 20時) (レス) id: c0b6bb33f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカド(プロフ) - 桜咲美羽さん» 返信遅れてすみません!!そ……うですかね。やはり落ち込んでいたので美羽様の詞で元気を取り戻しました!ありがとうございます(#^^#)まだまだ未熟者で有名なんて程ではないと自分で自覚しているので、これからもそれを踏まえ頑張りたいと思います(*‘ω‘ *) (2016年8月18日 19時) (レス) id: c0b6bb33f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年8月16日 21時