す い ー と ら ぶ 。

恋 人 と 猫 ページ6

赤Side




『 大毅さん…、おはようございますにゃ 』


「 え…？！智洋くん、ですよね…？ 」


『 にゃに言ってるんですか… 』




眠そうに目を擦りながら欠伸をする彼


もう分かった人もいると思うが智洋くんが猫化した


いや、正確に言えば身体は智洋くんそのものなのだが頭には耳が生えて後ろには尻尾が付いている




「 智洋くん、今すぐ鏡を見てきてください 」


『 鏡、ですか？にゃんでそんな急に… 』


「 いいから！早く見てきてください！！ 」


『 …はぁ〜い 』




面倒くさそうに返事して洗面所に向かう彼


どうしてこうなったんだ…


1人で頭を抱えていると洗面所から叫び声が聞こえた




『 にﾞゃああああああ？！大毅さん！！僕の身体に何したんですか？！これ接着剤で付けたんですか？！それとも変な薬飲ませたんですか？！ 』




どうして俺が何かした前提なのだ……




「 俺じゃないですよ…。気づいた時にはもう耳も尻尾もあったんです 」


『 にゃんかさっきから上手く喋れないと思ったらこれのせいだったんですか… 』


「 ……智洋くん、777って言ってください 」


『 …？にゃにゃひゃくにゃにゃじゅうにゃにゃ……大毅さん！これ絶対わざとですよね？！ 』


「 すいませんっ…、可愛くてついっ…。ふふっ 」


『 笑わにゃいでください！！あぁ！もう！！ 』




珍しくイライラを表に出してる智洋くんが面白くて耳を撫でてみた




『 にゃっ…！大毅さん、それっ嫌です…！ 』


「 へっ？ご、ごめんなさい！痛かったですか？ 」


『 そ、うじゃなくて…！ 』


「 へ……？ 」




顔を赤らめてもじもじする彼


深呼吸をしてようやく口を開いた

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