一月で惚れさせてください【鬼滅の刃】

第伍日目 夜 【童磨】＊ ページ21

＊ 童磨





光の呼吸 弐の型 夜叉極夜(ﾔｼｬｷｮｸﾔ)＿＿＿



格好いいだろ！この技(どやさ)



それはそうと



『…妙だな』



辺りから鬼の気配がしない。



さっき村にいた時はこれでもかというほど感じたのに



いないならいいんだけどさ



鴉からの連絡もないことから被害が出ていないことを確認する



『んーじゃあ巡回でもしますか〜』



巡回していると



｢…やあ、Aちゃん！｣



『あれ？童磨？』



｢そうそう、童磨！｣



『おー折角だからちょっと話そうよ』



｢勿論。｣



『この技かっこよくない？？』



これは私が一番と言っていいほどお気に入りの技だ



そう言って刀を降ってみせる



｢…やっぱり君は綺麗だね｣



『ん？どういう…』



素早く距離を詰められる



ﾁｭｯ



どういうことか、そう問う前にその口は塞がれた。



『ちょ、』



押し返してもビクともしない



｢…初めてなんだ、狂おしい程に喰いたい(襲いたい)と思ったのは｣



熱を含む眼に釘付けになる



｢口、開いて？｣



とても楽しそうに言うけれど



冗談じゃないって、やばい、どうしよう



そんな思考を遮るように



私の口を割らせる



ﾁｭｯ＿ｸﾁｭ、ｸﾁｭ



水音がやけに響く



息が苦しくなってようやく解放してもらうと



銀色の糸がﾌﾟﾂﾘと切れた



『ま、って、』



初めての感覚によく分からなくなった



｢あぁ、そんなにそそる表情をしないでおくれよ｣



加減が出来なくなるだろう？



また口付けをしようとする童磨に



『…まて、こら！！！』



必殺の零距離で膝蹴りをする



すると一旦離れた童磨



｢んー。俺鬼だからなぁ。体に穴が空いても死なない。｣



｢蹴りの威力凄いねぇ！｣



え、結構いい感触したよ？？まじか。厄介だな



｢でも、そういうこと。分かってくれた？｣



『どういう、ことだよ、わかんないわ！』



｢もう、俺が君を好きだってことだよ。｣



『好、き？』



童磨が私を？



まぁたしかに、好きじゃなかったら口付けもしないよね



いやいやじゃなくて、深い方のだよ？されたの、あの不死川さんでも触れるだけのだったのに



｢あ、今ほかの男のこと考えたでしょ｣



なんでわかんだよ！



｢ダメだよー俺以外のこと考えたら。｣



｢嫉妬しちゃう｣



『へっ、』



そうこうしていたら朝が来た



｢残念。｣



またねと。去っていった



『やば、あいつ』

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