一月で惚れさせてください【鬼滅の刃】

第肆日目 夕方 【煉獄杏寿郎】微＊ ページ17

微＊ 煉獄杏寿郎





『煉獄さーん、約束通り来ましたよーー』



「む！Aか！よく来てくれた！」



その手にはたくさんのさつまいもが



『…それどうしたんですか？』



「うむ！沢山貰ってしまってな！！これで飯を作って欲しい！」



わくわく！と効果音がつきそうなほど嬉しそうだ



『かーわいいな』



『よし、待っててくださいね』



さつまいもかー。確か好物はさつまいもの味噌汁だったよね。



ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ…



『…煉獄さんはなんでもうまい！うまい！っていいながら食べてくれるから結構作りがいがあるんだよね。』



「よもや！そんなことを言われると照れるな！」



『…っくりしたぁぁあ』



『…あ。』



指切っちゃったよぉぉなにしてくれてんだよぉぉ乙女の綺麗なゆ…(割愛)



「…っ、すまない、大丈夫か？」



珍しく焦っている



『これくらいへーきですよへーき』



「いや、嫁入り前の女性に傷をつけてしまうとは。煉獄家の恥だ！」



『え、そこまで』



すると



ﾊﾟｸｯ



『ほ？』



「血が止まるまでこうしていよう。」



煉獄さんが炎の呼吸だからなのか口の中がとても熱い



赤い舌で指の間を舐められる



『…あの、』



なんとなく、ｿﾞｸｯてする。



「…痛いか？」



優しく舐めとられる血。



屋敷の中に入ってくる光がとても綺麗で



煉獄さんの瞳が燃えているように見える



『…っ』



顔あっつい。どうしよう、今めちゃくちゃ鼓動が早い



「…A」



雰囲気に流されて



口付けを交わしてしまいそうだった



『…煉獄さ、』



いつの間にか私の指には布が巻かれている



血は何故か止まってくれなかった



「…いい、か？」



熱い視線に射止められればｺｸｯと頷きそうになる



「沈黙は肯定とみなすが。」



私の頬に手をかける



あ、口付けされる？



その時、「ごめんくださーい！」



ﾊﾟｯと煉獄さんが離れた



『…は！』



『は、はーい！』



あぶねぇぇぇ！！！！流されて口付けされるところだったぁぁ。



『あ、せ、千寿郎くん！』



そうだそうだ、呼んでたんだった



『よく来てくれたぁぁ！！』



ｷﾞｭｯ



「へ？ど、どうされたんですか？」



＿＿＿＿＿



「やはりうまいな！！」



「わっしょいわっしょい！！」



「とても美味しいです！ありがとうございます。」



『いえいえ！』



煉獄さん、先程あんなことがあったのに涼しい顔して。



恐ろしい。

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