ヒプマイ短編集5

June Bride 【飴村乱数】 ページ46

くるみ様リクエストありがとうございます！
また募集する機会があればお待ちしております。



飴村乱数




June Bride



それは誰もが憧れるであろうこと。



『…ドキドキする』



窓の外には青空が広がっていて吸い込まれそうだ



ﾄﾞｸﾝ…ﾄﾞｸﾝ



胸に手を当てると自分の心臓の音が五月蝿い



『結婚、するんだ。』ﾎﾞｿｯ



そう光に包まれた控え室の中で言えば、じわじわと実感がわく



ｶﾞﾁｬｯ



｢Aさん、お時間ですよ！｣



『は、はい！』



純白の衣装に身を包み、旦那さんとなる人の元へ向かう



ｶﾞﾁｬｯ…



教会のドアが開け放たれる



『…乱数。』



幸せな気持ちでいっぱいになる



｢…綺麗。｣ｺｿｯ



ベール越しでも分かるくらいに微笑んでいる乱数



『乱数もかっこいいよ。』ｺｿｯ



＿＿＿＿｢…それでは誓いのキスを｣



ベールをあげる



｢…幸せにしますっ！｣



『はい！』



ﾁｭｯ…



ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!!!!!



割れるような拍手の中、誓いのキスをした。



｢大好き。愛してるよ。A｣



『私も！』




＿＿＿＿｢ケーキ入刀！｣



乱数と一緒にウェディングケーキを切る



『このケーキかわいいー！』



｢へへーん！まぁ僕がデザインしたからねっ！当然当然！｣



しかもこのケーキ美味しい。



｢おやおや、おめでとうでおじゃる〜。ではではそちらの娘さんをもらい受けましょうかねぇ｣



｢あ！幻太郎！ありがとっ♪僕のお嫁さんとっちゃ、めっ！だよ？｣



『めっ！です！』



｢おめでとな！二人とも！祝儀はねぇけど！｣



｢…帝統、昨日のお金はなんだったんですか｣



｢いやー足りねぇかなと思って増やそうとしたらスった。｣



｢もー！最悪っ！｣



｢ぜってー後日倍にして送るから許せ！｣



｢人としてダメですよ帝統。｣



｢わりぃ。｣



『まぁまぁ、お祝いの席ですし！お金はお気になさらずに！』



『お料理食べましょう！』



｢おう！｣



｢優しいなぁAは。｣



『お祝いしてくれただけで嬉しいもん。』



｢…僕、Aと結婚出来て幸せ。君がいてくれて本当によかった｣



『急に改まって、どうしたの笑』



｢んーん！いっっつもちゃーんと言えてなかったなーって思ってさっ｣



『私こそ、乱数に会えてよかった。』ﾆｺｯ



｢A。愛してる｣



いつになく真剣な顔で彼は言ってくれた

君が髪を切った理由【毒島メイソン理鶯,有栖川帝統】→←俺のもん。【山田一郎】

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