ヒプマイ短編集5

時を越えて逢いに来た【飴村乱数、神宮寺寂雷】 ページ19

＊乱、寂→過去



飴村乱数





乱｢…ってて。あっれれ？シブヤが変わってる〜｣



乱｢…あー。ここ"未来"か。｣



『あれ？乱数？』



乱｢あーっ！A〜！｣



ｷﾞｭｯ



｢僕のこと忘れないでよっ！｣



乱｢と、未来の僕〜！｣



いぇーいとハイタッチ



｢んー。まだ気持ち伝えてないの？｣



乱｢まだ、ね？｣



｢ふーん？｣ﾆｺﾆｺ



『仲良さげで良かった〜』



乱｢なんだよー！｣



｢こっちのAも、過去のAも、昔の僕には渡したくなぁい♪｣ﾆｺﾘ



乱｢ははっ♪…それはこっちのセリフなんだけど？｣ﾎﾞｿｯ



｢まっ、せいぜいとられないように頑張って〜？｣



｢こっちのAはもう僕だけのものだからさっ？｣



後ろから抱きしめてﾁｭｯと唇にキスする



『へっ、乱数、こんな所で…』



乱｢…ふーん。A、A！昔の若ーい僕の方がよくないっ？｣



ｷﾞｭｯ



『へ、あの、その！』



｢邪魔しないでもらえるかなぁ？｣ﾆｺﾆｺ



乱｢そっちこそ！｣ﾆｺﾆｺ



『あの、離して？』



｢｢ぜーったいに嫌♡｣｣






神宮寺寂雷



｢…っここは？随分と懐かしい風景だね。｣



｢…成程。昔のシンジュクだね。｣



『あれ！寂雷さん？こっちですよ！』



｢Aちゃん、かい？｣



『なんだか、雰囲気ちがいますね〜』



寂｢おまたせ、Aちゃん、って…僕、かい？｣



｢Aちゃんとのデートかな？｣



ﾁｭｯ



ｷﾞｭｯと後ろから抱きしめられ、髪の毛にキスをされる



『じゃ、寂雷さん！？あ、あの、』



寂｢…っそうだよ。｣



『わっ…』



表情を崩さずにｸﾞｲｯとAちゃんを引っ張る



｢ﾌｯ…意地悪して悪かったね。ちゃんと気持ちは伝えないとダメだよ？｣ﾎﾞｿｯ



寂｢僕とはいえ、やっていい事と悪いことがあると思うな。…しっかり気持ちは伝えるつもりだよ。｣



｢…よし。｣



ﾆｺｯ



｢幸せになるんだよAちゃん？｣



ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ



『は、はい。』



寂｢…背中を押してくれてありがとう｣ﾎﾞｿｯ



すれ違う瞬間に言う



｢…いいえ。｣ﾆｺｯ

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