ヒプマイ短編集5

時を越えて逢いに来た【山田一郎、碧棺左馬刻】 ページ18

＊月華姫様リクエストありがとうございます！！
またお待ちしております。
一、左→過去



山田一郎



｢…っててて。ここは、｣



辺りを見回すと懐かしい風景が



｢…まさかとは思うが、ここ"過去"か？｣



そう呟くと前から見慣れたやつが歩いてくる



『あれ？一郎さん？』



｢A！！｣



ｷﾞｭｯ



嬉しくなって思わず抱きつく



『どうしたんですか！そうですよ！…というか何だか雰囲気が違うような？』



一｢おーい！A！って、え？…っとおい！｣



引き剥がされる



｢おっと…よう！俺は未来から来た山田一郎だ。｣ﾆｶｯ



一｢…渡さねぇぞ。(俺ってことは、Aのこと好きなんだよな。何年経っても変わるはずねぇからな)｣



流石俺、何を考えてるか大体分かるらしい。



｢こっちだって渡さねーぞ？過去でも、未来でも｣



ﾁｭｯ



唇にキスをする



『へっ！？あ、あの、これは…』



一｢っおい！なにやってんだよ！！｣



｢…へへっ｣ﾆﾔｯ



ｷﾞｭｯ



『あ、あのっ、一郎さ、』



Aを後ろから抱きしめる



｢んー？｣



一｢…っ。｣



｢…頑張れよ。｣ﾎﾞｿｯ



ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ



一｢…っ負けねぇ。｣







碧棺左馬刻



左｢…ってぇ。ここは？…見たことねぇもんがあんな。｣



左｢…なるほどな。"未来"ってわけかよ。｣



すると見慣れたヤツらが前から歩いてくる



『もー！左馬刻さん！酷いですよ！！バニラがいいって言ったのに！』



｢…っせーわ、あ"？…んで昔の俺様がここにいんだよ｣



『へ？』



左｢おう、A。｣



『左馬刻さんが、二人。』



左｢…こっち、こいや。俺だったらこっちの俺より幸せにしてやるぜ？｣



顎をｸｲｯと動かし喋る



｢っせぇガキ、てめぇどうせ気持ち伝えてもねぇんだろうが｣ﾎﾞｿｯ



左｢あ"？んだとてめぇ｣



｢…ﾊｯ なんだよ焦ってんのかよ｣ﾆﾔﾆﾔ



左｢…ﾁｯ クソが｣



『いやいや！何の話ですか？』



｢てめぇは俺のもんだって話だわ｣



そして見せびらかすように頬にキスしてくる



『へっ！？』



左｢おい、俺のだって言ってんだろうが｣



ﾁｭｯ



『へ？』



唇にキスされる。



｢…てめぇ！！｣



『いや、どっちも左馬刻さんですから！！！』



｢…ったく、未来のAなんだから俺様のものだっつーの。｣



｢…頑張れよ。｣ﾎﾞｿｯ

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