ヒプマイ短編集5

夏の暑さにご用心【入間銃兎】 ページ17

ゆゆ様リクエストありがとうございます！！
またお待ちしております。


入間銃兎





今日、気温35.6℃ カンカン照りのお日様



ｶﾞﾁｬｯ…



『…あー。』



｢おかえり。｣



意識が少し遠のく



｢…っと、大丈夫か？｣



ふらふらしている私を支えてくれる銃兎さん



『大丈夫ですー。』



｢ったく、大丈夫じゃねぇだろうが｣



｢おら、ベッド行くぞ｣



『…ありがとうございます』



＿＿＿｢…軽い熱中症だな。｣



｢ったく水分補給はこまめにしなさいと何度も言っているでしょう？｣



『だって…』



｢だってじゃねぇ。それで病院に運ばれたりしたら焦るだろうが。｣



『ごめんなさい』



｢…別に怒ってませんよ。心配しただけで。｣



｢とりあえず水飲んでください？｣



『…ん。』



少しずーつ水を飲む



『…も、いいです』



｢もっと飲まないとダメでしょう、治りませんよ？｣



『じゃあ、…飲ませてください！』



暑さでおかしなことを言ってることにも気づかない



｢…は？｣



『じゅーとさんが飲ませてくれれば飲みます』



暑さのせいか顔が赤い



｢…ﾊｧ…分かりましたよ。｣



私を起き上がらせて



綺麗な手を私の頭に回す



ｷﾞｼｯ…



ベッドがきしむ



｢…｣ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ…



『…？』



口を開けろとでも言うように私の下唇に指をかける



『…あ、』



｢…｣



『…ん、』ｺﾞｸｯ…



銃兎さんは私の飲むペースに合わせて流し込んでくれる



｢…ﾌｰ…｣ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ…



左手でAの髪の毛を耳にかける



『…っあ、』



｢もう1回、｣



『え、もういいです…』



そういうまもなくもう一度



『…ふっ、あ。』



｢…ｯﾊｧ…なんて声出すんですか｣ﾆﾔｯ



唇についた水を舐めとると銃兎さんは瞳をギラつかせて言う。



『…っいや、いいって言ってるのに銃兎さんが！』



｢元気になるまで寝てなさい｣



ﾎﾟﾝｯとAを押して寝かせる



｢これに懲りたらしっかりと水分補給することだな｣ﾆﾔｯ



『明日からちゃんとします。』



｢ん。よろしい｣



ﾎﾟﾝﾎﾟﾝと優しく頭を撫でると部屋を出ていく



『暑さって怖い』



ｶﾞﾁｬﾝ



｢…っあー。俺が危ねぇ。｣




夏の暑さにはご用心

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