自分の役目って。 ページ10
三郎side
二郎が上に行ってから約十分
「…遅いですね。あの二人」
一「そうだなー」
「いち兄が呼んでいるのに…。」
一「まぁまぁ。あいつもあいつで考えるところあるんだろ」
そう言ういち兄の考えは僕にはわからない
「…」
一「…」
しばらく沈黙が続く。
「いち兄…」
一「ん?」
「僕の立場って。どこなんですかね」
「悔しいけど、A姉に一番近いのは二郎だと思うし、A姉の役にたっている訳でもないし、いち兄の仕事に貢献している訳でもないので。」
A姉の力になりたい。そう思うだけじゃダメだ。
「…具体的に何をすればいいか分からなくて。」
一「なるほどな〜。」
いち兄は僕の頭をわしゃわしゃと撫でると一言だけ言った
一「お前にしか出来ないことが必ずあるはずだ。それが何かは俺もわかんねぇけどな?」ニカッ
一「三郎。お前なら見つけられるぜ?」
「…僕にしか、出来ないこと。」
自分の中でストンと何かが落ちた
「…」
「分かりました!」
「自分にしか出来ない事。やってみます。」
一「その意気だ!」
こんな風に考えてしまうA姉はまるで本当にお姉ちゃんのようで何だか不思議な気持ちになった
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
燐(プロフ) - シャルさん» ご指摘ありがとうございます!!訂正させていただきました。こちらこそ読んでいただいて嬉しい限りです!!ありがとうございます。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 細かいかもしれないんですけど、あくまでが悪魔になっていました。間違ってたらごめんなさい! 今回も面白かったです!更新ありがとうございます! (2019年3月28日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - シャルさん» 暖かいコメントありがとうございます!!私の書きたいことが伝わっていたようで安心しました(泣)コメントを励みに頑張りたいと思います!ありがとうございます。 (2019年3月28日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - とても感動しました!二郎の思いが複雑で私も胸が締め付けられました! 大好きです!更新楽しみにしています!頑張ってください (2019年3月27日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:燐 | 作成日時:2019年3月15日 21時