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裏方でいい。 ページ12

Aside





一「…もしかしたら、Aの病気に隼颯さんが関与しているかもしれない。」



『…え?』



私は話が理解出来ずに視線で二郎くんに助けを求める



「まさか、」



理解した二郎くんが辛そうな顔をして口を開く



「…つまり、隼颯さんのせいで姉ちゃんは病気にかかったって、こと、だよな。」



『嘘。』



一「…あくまでも一説だけどな」



あまりにも重い言葉だった



『…っごめんなさい』



ガタンと椅子から立ち上がる



「っ!姉ちゃん!!」



二郎くんの止める声も聞かず私は家を飛び出した



その場から逃げ出したくなった。



一人になりたかった



それから私は電車に乗りあの日に二郎くんと来た桜並木の向こうにある公園に行った。



『…まだ咲いてるんだね』



桜並木の桜は鮮やかなピンク色をしていて、私を慰めているようだった



公園に着きあの時座っていた場所と同じ所に座る。



『…信じてたのにな。』



そう呟くと抑えていたものが溢れ出した



『…っ。大好き、だったのにな。』



一郎くんはあくまでもって言ってたけど、確証がなきゃ話さないよね。彼はそういう人だもの



多分一時間くらいだろうか。そのくらい時間がたった後私の隣に誰かが座った



その人は私の背中をゆっくりさすってくれている



「…大丈夫です。」



ゆっくり顔をあげるとそこに居たのは三郎くんだった。



『三郎くん。』



三「…僕の役目ってなんだろう。って考えてたんですよね」



急に話し始める三郎くん



『…うん。』



三「それでさっき、いち兄にアドバイスをもらったんです。いち兄は自分の役割があるはずだって言ってくれました。」



三「それでなんか腑に落ちてしまって。僕はA姉の役に立てないと思っていたんですけれど。」



三「こういう時に話を聞いてあげられるのが僕の役目かなって、思ったんです。」



それって二郎にもいち兄にも出来ない、僕だけの役割なんじゃないかなって。










私はまるでそれに答えるかのように自然と言葉が出てくる



『…私ね、昔は歌手を目指してたの』

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(プロフ) - シャルさん» ご指摘ありがとうございます!!訂正させていただきました。こちらこそ読んでいただいて嬉しい限りです!!ありがとうございます。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 細かいかもしれないんですけど、あくまでが悪魔になっていました。間違ってたらごめんなさい! 今回も面白かったです!更新ありがとうございます! (2019年3月28日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - シャルさん» 暖かいコメントありがとうございます!!私の書きたいことが伝わっていたようで安心しました(泣)コメントを励みに頑張りたいと思います!ありがとうございます。 (2019年3月28日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - とても感動しました!二郎の思いが複雑で私も胸が締め付けられました! 大好きです!更新楽しみにしています!頑張ってください (2019年3月27日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年3月15日 21時

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