心地いい声 ページ3
二郎side
「兄ちゃん!仕事終わったよ!」
一「おー!サンキューな。二郎!」
「うん!」
そのまま他愛もない話をしながら歩いていると
ふっと心地いい歌声が聞こえる
「…なんだろうこれ。」
「兄ちゃん、三郎。なにか聞こえないか?」
三「…?何も聞こえないけど?ついに耳が腐ったか二郎。」
一「…俺も何も聞こえねぇな。どうした?」
胸がざわめく。
早く行けというように風が俺を押す
気がついた時には声のする方へと走り出していた
「「二郎!?」」
__ハァッハァッ…
結構な距離を走ったと思う。
だけど着いた時には声はしなかった
幻聴だったのか?そう思い辺りを見回す
すると一人の女の子が複数の男に絡まれているのが見えた
そんなの見過ごすわけにはいかない。
その場に駆けつけ男の手を軽く捻る
「…おい。女の子一人に何人がかりだ。」
その男が掴んでた女の子を見ると
晴天の空をそのまま写したような瞳を持っていた
トクン___
何故か鼓動が高まる。さっきと同じだ
ごちゃごちゃ言う男達をなぎ倒す
『あの、ありがとうございました。』微笑み
「…っ!いえいえ。当たり前のことっすから」
あまりに綺麗に微笑むから一瞬言葉を失ってしまう
「あ。すいません俺もう行かなきゃ…」
兄ちゃん達を置いてきちゃったからな。
「えっと、今みたいなことあったらここに相談しに来てください!待ってるんで」
さっきみたいなことがないように名刺を渡そうとする。まぁ名前は兄ちゃんの名前だけど
渡そうとした瞬間追いついた兄ちゃん達に声をかけられる
一「おい、二郎!置いてくぞ!」
三「早くしないと置いてくぞ低脳」
「え、まってよ兄ちゃん!」
兄ちゃん達の元に慌てて駆け寄る
あ、名刺渡しそびれたな
また会えるかなあの子に。
そう思ってさっきまでいた所を振り返る。
そこには春の桜が散っているだけだった
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燐(プロフ) - シャルさん» ご指摘ありがとうございます!!訂正させていただきました。こちらこそ読んでいただいて嬉しい限りです!!ありがとうございます。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 細かいかもしれないんですけど、あくまでが悪魔になっていました。間違ってたらごめんなさい! 今回も面白かったです!更新ありがとうございます! (2019年3月28日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - シャルさん» 暖かいコメントありがとうございます!!私の書きたいことが伝わっていたようで安心しました(泣)コメントを励みに頑張りたいと思います!ありがとうございます。 (2019年3月28日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - とても感動しました!二郎の思いが複雑で私も胸が締め付けられました! 大好きです!更新楽しみにしています!頑張ってください (2019年3月27日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燐 | 作成日時:2019年3月15日 21時