一月で惚れさせてください 弐 【鬼滅の刃】

第一位 夜 【時透無一郎】 ページ36

時透無一郎






『今日来そうだな。』



｢カァーカァー！時透無一郎！アンケート結果一位！一位！｣



『…やばい、どこにいる？身の危険が…』



｢失礼だよ。A｣



『おっ！？』



｢なんでそんなに挙動不審なの？｣



『(二回連続無一郎だと思わなかったとか言えない)』



『いやなんでも。』



｢ふーん。｣



とりあえず落ち着く為にお茶を取りに台所に向かうと後ろからついてくる。



｢…ねぇ、A｣



『ん？』



ｷﾞｭｯ



｢僕、一位になったよ？｣



『う、うん。』



｢ご褒美、頂戴？｣



耳元で声がする



『…っ！？』



思わず耳を抑えて振り返ると



｢…いいよね？｣ﾆﾔｯ



ﾁｭｯ



『ん、ちょ…ここ台所』



｢じゃあAの部屋行こっか｣



『え、違う、そういう事じゃなくて…ちょっと！』



私をﾋｮｲと横抱きにすると、いつの間にやら敷いてあった布団に投げられる



『ちょっと、無一郎くん！？』



｢僕、ずぅぅっと我慢してきたんだよ？｣



｢口付けだけで。｣



『…っ』



艶めかしい目で見られれば、身動きが取れなくなる



｢ほら、足開いて？｣



『ちょっと待って、』



｢もう待てない。…なんで僕には待ってって言うの？…宇髄さんには触らせたんでしょ？｣



『へ！？』



｢宇髄さんが言ってたもん。｣



頬を膨らませてﾌﾟｲｯとそっぽを向く



あぁ、そういうところは年相応なのだと謎に安心した



｢で？なんで宇髄さんは良くて僕は駄目なの？｣



『…え、だって、』



恥ずかしいし。



そう言うと無一郎くんが目を見開いた



え、だってそりゃ、彼が言ってるのは恋仲がするような事をなわけで、体見られるんだからそりゃ恥ずかしいしね？ねぇ？無一郎くんだから恥ずかしいのではなく誰にされても恥ずかしいもんは恥ずかしい。



｢っなにそれ。｣



｢可愛すぎない？｣



私の上に覆いかぶさってきた無一郎くん



｢脱がすね？｣



『ちょ、』



抵抗しようにも腕が固定されてて全くと言っていいほど動かない



｢ほら。もう帯、ほどけちゃった。｣



｢あとこれ脱げば、誰にも見せたことない姿だね？｣



優しく鎖骨に触れるとﾋﾞｸｯと反応してしまう



無一郎くんの顔が近づき、深い口付けを落とされる



『ん…』



｢…僕余裕ないかも。｣



｢口付けしただけでそんなに顔赤くなっちゃうんだね。｣



｢かわいい。｣



『っやめ…』



｢やめない。｣

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