ヒプマイ短編集1

桜色を纏う君【山田二郎】 ページ33

山田二郎




『んー』





たくさん種類のあるｱｸｾｻﾘｰからどれがいいかなーなんて言ってるAはすごく真剣な目をしてる




｢…ゆ、ゆっくり選べよ｣




楽しそうなAとは裏腹に俺はすごく緊張している。
こんな店入ったのはじめてだし、Aと同じような年代の人達がたくさんいるからだ




『…んー。』





Aはすごく悩んでいる






『これに決めた！』





｢ん？このﾋﾟｱｽでいいのか？｣




『うん！』





Aが選んだのは片方が綺麗なピンクともう片方が透明なﾋﾟｱｽだった。




会計を済ますと







『ありがと！二郎！』天使ｽﾏｲﾙ







｢お、おう｣






不意打ちは心臓に悪い






店員｢ありがとうございました〜｣






ｶﾗﾝｶﾗﾝ____






｢…なんでこれにしたんだ？｣






『ん？』






だってと言ってAが微笑むその笑顔が春の陽気で輝いたように見える







『片方ずつ色が違うって、二郎の瞳に似てると思わない？綺麗だなーとおもって！』







｢…っ。!!｣







顔が熱くなるのが分かる







｢…そーかよ｣







『あれ？二郎顔赤いけど大丈夫？』







しかも本人自覚なし。






｢だ、大丈夫だわ！｣






｢それより次はどこに行くんだよ！｣






Aの手を軽く引っ張って走り出す







『え、ちょ、二郎！は、はやい！』







ﾀｯﾀｯﾀｯ_____








走りながら二郎が私にしか聞こえない声で言う









｢…無自覚のせいで食われても知らねぇからな｣





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20000hit＆10位＆お気に入り95人ありがとうございます！！
感激です。マメではない作者がここまでやってこれたのも面白かったとコメントをくださる方々や閲覧してくださっている方々、お気に入り登録してくださっている方々のおかげです！ありがとうございます！！

もっと精進します(燃)

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