ヒプマイ短編集1

百人一首 【山田二郎】 ページ27

ぱっと思いついて書いたので少し荒い部分もあるかもしれませんが、暖かい目でお願いします！

思いついた人から書いているので変なところで更新するかもしれません。ご了承ください。



今回の洸くんは同級生の友達




忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
物や思ふと 人のとふまで





ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ…ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ…



俺は今気になっている人がいる
同じ電車に乗る笑顔が綺麗なAだ。


『…って二郎聞いてる？』


｢っえ？わ、わりぃ聞いてなかった｣


『えぇ？ちゃんと聞いてよ！笑』

『今日、三組の洸くんから告白されたんだよね』


｢…っは！？｣


いや、でも。こんなに可愛いもんな。
なぜだかすごく誇らしくなって口元が緩むが必死に我慢した


｢…すごいな｣


『いや、もうちょっと反応ちょうだいよ笑』


俺がこいつのことを好きなのは誰も知らない。はず。
そして、この気持ちは伝えないつもりだ。だってこいつには好きな人がいるから。

好きだと聞いたわけではなかったけれどなんとなくってやつ。俺はそれが洸のことだと思っていた。

だから、好きって気持ちは抑えてた。


『…郎？二郎！』


｢へっ!?｣


『駅、着いたよ？』


｢あ、わ、わりぃ。｣


今は夕方のせいか人が少ない


『…二郎』


｢ん？｣


『今日、なんかおかしいよ？ボーッとして。考え事してる感じ』


｢…俺は。まぁ、なんでもねぇよ。｣


｢てか、それよりその告白された洸は？OKしたのかよ。｣


自分で思ってるより不機嫌な声が出た


『ん？いや断ったよ』


｢あーそっか。やっぱりな…っては！？｣


『え、なんで！？笑』


｢い、いや、俺はてっきり洸の事が好きなのかと思ってて。｣


『んー。別に好きな人がいないわけじゃないけど、洸のことは好きじゃないよ』

『てか、そういう二郎は？いないのか〜？』


｢…まえだよ。｣


『ん？』


｢お前だよ。｣


そう言う二郎の顔は心無しか赤く見える。
夕日のせいなのかな。


『えっ。』



｢だからさ、付き合ってくんねぇか。｣













｢幸せにする。｣





付き合うか付き合わないかは貴方次第ですね！






---現代訳語---

人に知られまいとあなたへの恋心を我慢していても、顔に出てしまい、何か物思いをしているのではと、人に問われてしまうほどです

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