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1話 ページ2

今日は金曜日。学校を終えてバイト先へ向かう途中


目の前に迷彩柄の軍服を着た大柄な男が目にとまった


ざっと見て190センチはあるだろうか、?この辺じゃ珍しい服装をしていたのもあり怪しいと感じた私は足早に去ろうとした。その時だった


「見つけた」


目の前にいる大柄の男が私の手を掴みそう言い放った


「あ、あのー、どうしました?私これからバイトな んです。手を離していただけますか?」


突然のことに驚いた私は頭が真っ白だった。
この人とどこかで会ったことあったっけ?頭の中の記憶を取り出して見たが全く見当がつかなかった…。


「あぁ…すまない。小官の名は毒島メイソン理鶯だ。
昔飼っていた犬にあまりにも似ていたから声をかけてしまった。」


なんだそれ。初対面の人に犬に似てるからって声をかけるか普通…面白い人だなー。
予想外の言葉に警戒していた私の心は一気に解けた。
でも、見つけたとか何とか言ってた気が…?まぁいいか。


「あ、はは…そうですか。それはびっくりですねー…
じゃあ私もう行きますね。バイトの時間もあるので」


「待て。あなたの名を聞いてない。教えてくれないか。」


まぁ名前だけなら…と思いあっさり教えた。今思えばこの安易な考えで歯車が狂ってしまったのかもしれない


「花宮Aです。」


そう言った時一瞬だけ彼の瞳がギラついた気がした。


「ふむ。A、か。やはりそうか…いい名前だな」


「ん?やはりって…?あったことありましたっけ?私たち…」


まるで過去に会ったことがあるかのようなその言葉が引っかかった。


「いや、なんでもない。こちらの話だ。忘れてくれ」


「は、はぁ…わかりました。それでは失礼しますね
またどこかで会えたらいいですね!毒島さん!!」


これ以上居たらまじでバイトに遅れる
ここは早急に立ち去るべし!
モヤモヤした気持ちを抑え私は毒島さんの言葉を聞く前にバイト先に向かって走った。


「…フハッ またあえるといい、か。
会うに決まってるさ。絶対逃さない…」


少女が立ち去ったあと、1人になった男はまるで新しいおもちゃを与えてもらった子供のようにワクワクしていた。

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Loco - 理鶯ー 好き めっちゃ好き 更新頑張って! (2021年7月8日 18時) (レス) id: 2cf4de4ba9 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんもも(プロフ) - ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです。更新頑張ります! (2020年8月2日 0時) (レス) id: 708bba8734 (このIDを非表示/違反報告)
のえと(プロフ) - めっちゃすきです、、、更新楽しみにしてます!! (2020年8月1日 10時) (レス) id: 04a9db6d7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃんもも | 作成日時:2020年7月28日 20時

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