乙骨憂太は取り戻す。【ワールドトリガー】

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「っ僕は────」


「お取り込み中失礼しまっす！ 実力派エリートの迅悠一です」


「迅！？」




…………えっ、五条先生…？？
僕は突然登場した人物に目が点になった。
な、なんだろう…凄い五条先生味があるなこの人。
声とか言動がほぼ一致して、目の前の迅さん？ とごちゃ混ぜになる。




「じ、迅くん！ 今は面接中ですよ！」


「さっさと退室せんか！」


「あはは、ちょっと彼について用があったので、つい」


「！…迅、なにか見たのか」


「────はい」




僕そっちのけで話す四人。
忍田さんが迅さんに「見た」という発言。
もしかしてこの人、五条先生みたいに特殊な目を持って……だとしたら共通点多っ！




「彼、えっとー乙骨憂太君はこれからの未来に影響を与えるよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる」




さいど…えふぇくと？？？
よく分からない専門用語に混乱している僕と、迅さんの言葉に目を見開く忍田さん達。



「そうか…だが少し待て、迅。今は面接中だ」


「分かってますよー」


「はぁ……あ、すまなかった乙骨くん。先程の答えを聞いていなかったね。聞いてもいいかな？」


「…はい」




少し、目を閉じる。
今でも思い出すあの時の、五条先生との会話。



────── 「これは自論だけどね。愛ほど歪んだ呪いはないよ」



────── 「僕は呪術高専で、里香ちゃんの呪いを解きます」



今世に、呪いは存在しない。
でも、その代わりなのか近界民が存在する。
だからこそ、僕は＿＿＿＿





「僕はボーダーで、いつか必ず里香ちゃんを取り戻す為に、強くなって手段を見つけます」











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