気怠げに25話 ページ25
▽
これは八年前の出来事
まだ太宰とA、そして弟の誠が14歳と13歳の頃のお話
鶴見川の河川敷でAはずっと川を見ていた
『…はぁ』
まだかな……、と呟いていたので誰かを待っているのだろう
「お嬢さん？こんな所で何をしているのかね？」
Aの背後から誰かが話して来た
『……』
「無視かい？」
『知らない人とは話すなって………小さい頃から…云われてるから……』
「でもこうして話しているだろう？」
『あ…』
「可愛いね…」
『幼女趣味？』
「違うよ…もう一度云うけどこんな所で何をしているのだい？」
『…幼馴染みと弟を待ってるの』
「何故？」
『…幼馴染みが…自 殺してるの…何時も失敗に終わってる自 殺愛好家なの…それで私の弟はその付き添いで見張ってるの……』
「へぇ…君の幼馴染みは何故自 殺をしているのかね？」
『………”この酸化した世界から消えたい”って』
「酸化した世界…ね」
『うん』
Aはそのまま夕焼けで橙色に輝いている川をじっと見詰めた
『きっと治は…』
「？」
『何かしらの……理由があるから……この世界から……消えたいんだと思う……』
「!!!」
『理由は知らないけど…何となくは想像できる』
「そうか………それより君、家に帰らなくていいのかい？」
Aは無言だった……が数秒したら口を開いた
『大丈夫……別に遅くなったて……』
「何故だい？」
『……私達の親は昔は可愛がってたけど今じゃ放ったらかし……私達の事なんてどうでもいいんだよ』
「非道いものだね」
『ね……』
数秒間、沈黙が二人を包んだ
その時
誠「姉さーん」
『あ…誠』
弟の椎名誠が川沿いを歩きながら手を振ってくる
「弟君かい？」
『うん………て事は』
Aは再び川を見た
『来た』
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とわ(プロフ) - 夢主の性格がりっちゃんに似てて好きだわ (2018年9月30日 15時) (
レス) id: 5f8faa6051 (このIDを非表示/違反報告)
雄里(プロフ) - マキマキマサキさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2018年8月31日 18時) (レス) id: 4c8fed949b (このIDを非表示/違反報告)
マキマキマサキ(プロフ) - あっ私の作品(？)の[お絵描き]ってやつにも載せたのでもし見れなければそちらで...(コミュ障) (2018年8月31日 18時) (レス) id: 8b09c61d82 (このIDを非表示/違反報告)
マキマキマサキ(プロフ) - 読んでいくうちに椎名ちゃんが描きたくなっちゃったんです(衝動)...壁|ω･`)ﾁﾗｯ image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/3/3/8/338a5e03fe1179f32e95c7b388ee9591.jpeg (2018年8月31日 18時) (レス) id: 8b09c61d82 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - あとイメ画上手いですね〜 (2018年7月13日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雄里
| 作成日時：2018年4月17日 21時
