昔は可愛い甥達だったのに今じゃクソ生意気に育ちやがりました【ブルーロック】

▼1:生意気な甥っ子達 ページ1

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「澪、新しいスパイク買え」


「澪ぉ、アイスぅ」


「叔母を敬ってから言えこのクソガキ共」



私、糸師 澪は本日兄夫婦が用事で家を空けるということで保護者替わりに兄夫婦の息子達である甥──長男の冴と次男の凛のお世話をしていた。


と言ってもお世話というより、冴のサッカーの試合の付き添いといったところだ。

冴はあの年でしっかりしているが、弟の凛はまだ幼い為家に一人置いていくのは論外、また一人で試合を見させていても子供というのは予想外の行動を取ったり、もしかすると不審者に誘拐されてしまう可能性がある為今日限定で保護者役を勤めていた。


しかし、この甥っ子共は何故か私に生意気だった。


特に冴なんか生まれた時は下まつげくそ長ぇな、と代々糸師家に伝わる約束されし勝利の下まつげ(エクスマツゲー)を持って生まれ、兄と義姉の美貌を受け継いでめちゃくちゃ可愛かったのに今じゃ私に対してクソ舐めた態度を取ってきやがる。



あと私、まだ高校生でバイト禁止の学校だから新しいスパイクはパパに買ってもらえ。
また、今どきの高校生の金は推しに消える。



凛に至っては冴よりはマシではあるが初めは冴みたいな態度は取っておらず、普通に甘えてくるのが可愛かったし絶対に冴みたいにはさせないと凛が生まれた時から誓ったのに冴の真似して名前は呼び捨てになるし、たまに生意気な態度を取るようになった。



ああ、昔は「澪ねぇ(冴)」「澪ちゃん(凛)」とか言ってたのに何でこんな可愛げのねぇガキ共に育ったのか。
兄ちゃん育て方間違ったんじゃないの？(失礼)



「まあスパイクは無理だけど、アイスならいっか。ただし『澪姉ちゃんを敬い尊敬しているのでアイスを買ってください』って言ったら買ってあげる」


「大人気ねぇな」




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