糸師家長男はサッカーの才能を全て弟達に吸い取られた件【ブルーロック】

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「それじゃあジローランさん、うちの冴が滅茶苦茶迷惑かけると思いますがどうか…どうかよろしくお願いします」


「おい」


「大丈夫だよ。冷くんも別件頑張ってね」


「はい」




久しぶりに日本に帰国し、冴のマネージャーであるジローランさんに冴を任せ、俺は二人とは別のところに向かった
別れ際に冴はジト目でこっちを見てきたが、お前に振り回されてるジローランさんの気持ちにもなりなさい。



空港を出て、父さんにお願いして事前に自宅に置いておいた車を空港に運んできてもらっていた為メールで教えてもらった場所に行き久々の愛車に乗って目的地に向かう。



なんか山中らしいけど、一体そこで何するんだあの人。
ナビに従い、郊外から出てた山まで運転していくと違和感ありまくりな人工物が建っていた。
いやなんだこれ。世界観ぶち壊したみたいなもんだぞ。


目的地につき、車から降りてぽけーっと建物を見上げる。




「BLUE…ROCK？」


「来たか、冷」


「！」



建物の方から声が聞こえてきて、入口の方を見ると俺の恩人である絵心 甚八さんがこちらに歩いて来ていた。



「お久しぶりです、絵心さん」


「ああ。まさか世界各国の有名サッカー選手から引く手数多なお前が本当に来るとはな」


「絵心さんの頼みなら直ぐに引き受けますよ。それと以前は色んなチームを転々としてましたけど、今は弟専属トレーナーやってるんで」


「…なるほどな。だが一旦弟の専属は降りてもらうぞ」


「…………エッ」



オトウトノセンゾクハオリテモラウゾ？？
数時間前までスペインに居たから俺の耳が可笑しくなっちゃったのかな？？
母国語をちゃんと聞き取れないなんて、日本人の風上にも置けないぞ。




「詳しい話は中に入って説明する。着いてこい」


「アッハイ」




俺は言われるがまま絵心さんに着いていき、謎の施設に足を踏み入れた。
さっき別れたばかりの弟よ、兄はヤバいことに巻き込まれそうです。




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