好きな人がいるのでと断ったのに、面倒なことになりました。【ブルーロック】

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今日、家にいると雅と共通の女友達、それと凪が突然俺にメールを送ってきた。
俺はなんだ？ と思いながらSNSを開くと画面を見て固まった。



【雅、外人の超絶イケメンにナンパされたの巻】
【知り合いらしいよ】
【画像】


【なんか潔の幼馴染み、外人と一緒にスタバいたよ】
【画像】



二人が送ってきた画像は雅と顔は見えないが確かに外人と分かる風貌をした男と歩いている写真と、仲睦まじく喋っている写真だった。


……誰だよ、コイツ。
その瞬間、俺の中にドロッとしたものが零れた。


雅の笑顔は俺だけに向けて欲しい。
俺以外に笑いかける姿を見たくない。


青い監獄に行ってから重さが更に増したなというのは理解した。
ストライカーとしてのエゴが雅に対しても発揮されるとは思ってもみなかった。


そして、俺は友人から雅が帰宅してるという連絡を貰い直ぐにでも雅の家に向かった。
だけど、少し早すぎたのか雅はまだ不在で少しの間待っていると雅が帰ってきた。


相変わらず可愛い雅ににやけそうになったが、我慢しておかえりと言うと戸惑ったように『ただいま』と返してきた。


新婚みたいだな、これ。
言ったら引かれるから心の中に留めておくけど。


雅に誘われ、家にお邪魔し雅の部屋まで着いていくと以前と何も変わっていない、The・女の子みたいな部屋にドキドキする。
ほんっと危機感とかねぇのかな…逆に心配になってきた。


そして俺はさりげなく、今日のことを聞いてみたが『色々あった』としか言ってくれなかった。


なんだよそれ。
俺には言えないことなのかよ。




「…俺はそんなに頼りないのか？」


「…えっ？」


「俺は雅に頼ってもらいたい。辛いことがあったら話してほしいし、悲しいことがあったら言ってほしい。この先ずっと隣に立てる存在でいたい」




ただの幼馴染みは嫌だ。それじゃ嫌なんだ。
独り占めしたい。俺以外の奴に触れてほしくない。

誰にも渡したくないんだ。
少しでも俺の事を意識してほしい。だから、



「ま、待って…よ、世一くん。キャパ」


「俺だけを見てろ、雅」


「ﾋｪ…………」




そう言うと雅は顔を真っ赤にし、数秒固まると『ｷｭｳ…』と小さな声を上げてその場に倒れてしまった。




「え、雅？ 雅！？」






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