天才的な頭脳を持つ女子高生が修羅場に巻き込まれた。 (ページ17)

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◆─17. ページ17

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あの後私は、絵心さんに渡されたタブレットに載っているレギュラーメンバーと選手データ、敵のデータを白紙の紙に演算しながら彼らを勝利へと導く為の作戦・戦術を考えられる可能性、確定した予測をもとに考えるが、計算が狂って中々筆が進まない。

────『紲為、お前は何も気にせず作戦を考えろ』

「…絵心さんに気にするなって言われたけど…無理に決まってるじゃん…」

私は椅子にもたれながらシミひとつない天井を見上げる。
そろそろ脳がオーバーヒートを起こすな…と思い、甘いものを摂取してから気分転換で施設内を歩くことにしよう。

どうせ、完璧な作戦を考えるにも私はノゲノラの白程頭は良くないから最低でも三日は掛かる。
後で日光浴でもするか…そうすればセロトニン神経を活性化して脳が覚醒するし。

そう言えば友人達に全然連絡してないな…私のスマホも一応没収されて、支給されたスマホとタブレット、パソコンしかないし。
今度あったらお詫びでもするか。

私はココアを飲み、コップを洗った後、廊下に出て入口まで目指した。
選手達は今隔離された場所にいるから会うことは無いし、誰とも会うことはないでしょ。

「ヒトはそれをフラグと言う……はは、一人で言って悲しくなってきた」

ヤバい。相当精神が参ってきてるぞぅ。
一刻も早く外に出て日光浴しながら散歩でもして体を動かそう。
私の体が人工の光じゃなく、自然の光を求めている…！！

私は少し早足になって廊下を歩き、角を曲がろうとすると誰かにぶつかってしまった。

触れた感覚的には男性。
もしかしたら選手かもしれないと、顔を上げて謝ろうとするとそこには、見知った顔の人物が目を見開いて私を見下ろしていた。

「冴、くん」

「………なんでお前が青い監獄(こんなところ)に居るんだよ、幸」

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