あ、俺の幼馴染みは色んな意味でヤバい奴です【東卍】

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「大変スミマセンでした。私の勘違いのせいで傷を負わせてしまいまして。でも私に何も説明しなかったのは武道ですよね？ (悠)」


「いーよ。全然気にしてねーし」



いや、めっちゃ気にしてるって顔してますけど。

少し時を戻そう。
私がこの間の不良の仲間だと思っていた彼らは、武道の友人であり、その中にいた林田春樹さんもといパーちんさんの親友があの時助けた男子らしく、お礼に来たらしい。


そんな人達に無礼を働いた私は現在進行形で土下座中である。


ハーフアップの男子、とーまん？ とかいう暴走族の総長さんらしく、サトルのひゃくれつ肉球を喰らったせいで顔中に肉球がついている。本当にサーセンした。



「んで、本題に入るんだが…お前本当に愛美愛主の奴を倒したのか？」


「めび…うす？？ 武道、なにそのダサい名前」


「悠、この世には言っていいことと悪いことがあるんだぞ」


「はい」



武道から説明を受けると、私が遭遇しタマ潰した奴らはその愛美愛主という暴走族の一員らしい。
その後は不良の事情ということで殆ど聞き流していた。


「お前のおかげで親友とカノジョが助かった。ほんどうに、ありがどう…！！」


「…顔、あげてください。私はたまたま通りかかっただけなんで」


「でも、そのたまたまがなきゃ…パーの親友とその彼女は未遂で済んだんだ。俺からも礼を言う。ありがとう」



頭に刺青を入れた男子、龍宮寺さんもといドラケンさんがパーちんさんと同じく頭を下げてきた。
まあ確かに、そのたまたまが無ければ未遂では終わらなかっただろう。
私は二人からの礼を受け取ると、視界の端で総長さんがサトルと喧嘩していた。いや、何があった？？



「あ、ソイツめっちゃ凶暴なんで気を付けてください」


「そういうのは早く言ってよ！！」


「え、サトル全然凶暴じゃないけど…武道の見間違えじゃない？」


「お前の前ではぶりっ子してんの」



そうなの、と顔を向ければ喧嘩していたのが嘘のように私に甘えてきた。
お前さては中身猫じゃないだろ。





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