あ、俺の幼馴染みは色んな意味でヤバい奴です【東卍】

「あ、俺の幼馴染み50mを3秒で走れるとんでもねぇ奴なんです」 ページ1

俺、花垣武道には昔に引っ越したカクちゃんとタクヤ以外に幼馴染みが居る。
ソイツは俺の一個下の女の子で、綺麗な桜色のフワフワした髪をしている俺にとっては妹のような奴。
名前は虎杖 悠。


俺がヒナと付き合ったといえば祝福してくれたし、人が嫌がりそうなことを自分から進んでやったり、でも嫌なことは嫌って断ったりするものの本当に人が良い…所謂善人ってやつだ。
学校でも友達は多い方だし、人気者。


だが、そんな良い奴でもヤバい点が一つある。
アイツの運動能力だ。
人の皮を被ったゴリラと言ってもいい。口が滑って言った時は、笑顔でぶっ飛ばされた。
とても…いいパンチでした(白目)


ソフトボール投げじゃ、男子でもアイツに勝てるやつは居ない。
小学校の頃は学校の窓を割ったりしてたし。
運動系でアイツに勝てるやつは誰もいなかった……しかも、特にヤバいのが50m走。


3秒は人間じゃねぇ。
お前はチーターの生まれ変わりか。


だがそんなアイツも現代じゃ、疎遠になっていたから過去で会えた時は懐かしくて、記憶の中にある人懐っこさが健在だった。
ヒナも良く可愛がっていたし、アイツもヒナのことを慕っていた。たまに来る結婚式に呼べよという圧が来る。気が早い。


そして今、俺は一緒にゲームをしている。
何故か、それは悠のお母さんから俺の母さんに届け物があったらしく、それを持ってきた次いでにゲームでもしないかと誘ったのだ。
にしても、相変わらずスマブラ強いな。



「そう言えば聞いて、武道」


「ん？ 世界記録でも更新したの？」


「違うって。昨日さ、塾の帰りに通った倉庫で女の人が強 姦されそうになってたんだよ」


「えっ、お前まさか」


「うん。ボコボコにした。あんなの、許せなかった…その女の人の彼氏さんは凄い怪我してて…いてもたってもいられなくなった」


「…………一つ、確認するけど…相手殺してないよな？？」


「殺しはしてないよ。まぁ…ある意味男として生きていけなくしただけ」


「ヒェッ」



うわ、ガチギレだ。
こうなったコイツは普段の優しく温厚な奴とは一変して、目から光が消えていた。
おっかねぇ…俺、今の発言でタマヒュンしたわ。


たまにこうどす黒くなる悠を、俺は「闇の悠」と呼んでいる。
バレた時は股間蹴られた。マジで死ぬかと思った出来事だ。







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