『＿18＿』 ページ18
.
焔 燈、か。
あの炎を見ると似合っている、と思う。
あの日は遠目からだったからよく分からなかったが、よく見ると黒髪黒目のThe日本人って顔の美人だ。
「なあ燈」
『さっそく名前呼びかい』
「俺も名前呼びでいいよ。兄がいるから」
そう言うと燈はふーん、と言ってから分かったと頷いた。
よし、着々と距離を縮められている。
「話戻すけど、燈俺のモノになってよ」
『…………エッ』
「あの日の抗争の時からお前が欲しくてたまらなかった」
『ア、アノコウソーッテ？？』
「バケモノが現れた日の時」
『…あ、あの時いらっしゃったんですか？？』
「うん」
俺がそう言った瞬間、燈の顔から表情が消え、あらゆるものを奪われたような絶望顔をしていた。
すげえ闇深そうな顔…唆るな。
『アッ！ イッケナーイ！ モウコンナジカンダー！ ワタシ、コレカラ任務アルノデ…サラダバー！！』
「させる訳ないだろ？」
『Oh my God！！ 神は死んだ！！』
四つん這いになってぬぉぉぉと嘆きながら床を叩く燈。
傍から見るとクソ面白い。
『……あの、今日であったことは無かったことには』
「出来ねぇけど」
『だよねー……くそ、声的に鏑木並にチョロいかと思ったんだけどな………待って声が下○紘とか主要人物か…？』
「？？」
よく分からない単語が出てきて首を傾げていると、燈があっと声を上げた。
『さっき竜胆、キミ俺のモノなってほしいって言ったけど、断る』
「…」
『人権云々は置いといて、私にはまだやるべき事がある。やらなきゃいけない事もある。私、これでも毎日過労死しそうなほど引っ張りだこで仕事たくさんあるし…私は日本に二人しかいない戦力のうち一人だから』
燈は俺の目を見ながらそう言う。
戦力ってのは多分先月のヤツに関係することなんだろうけど…それでも俺はコイツが欲しい。
あのイカレようさを見て欲しくなったんだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1458人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
音 - なんかみたことある設定だな〜と思ったら主さんでしたか！！あちらの作品の方も読ませてもらってます！お話自体も面白いですし、間で挟んでくださる振り返り的なやつのセンスがもう天才だと思います。応援しています！頑張ってください！長文失礼しました (2021年11月9日 22時) (
レス) @page22 id: 63af0c287d (このIDを非表示/違反報告)
面白い作品ほど更新停止する - 初見ですぅぅ！更新再開して欲しい…！忙しかったらそっち優先でいいけど！？（謎に上から目線ですみません） (2021年11月8日 22時) (レス) @page22 id: bf3a83fab0 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよT2(旧ちょこばなな)(プロフ) - 遊馬雄里さん» ですよねええええええええええ (2021年10月5日 22時) (レス) id: 50093fe7c2 (このIDを非表示/違反報告)
ﾃﾝﾌﾟﾗさん(プロフ) - しゅき。 (2021年10月5日 19時) (レス) id: ac3994717f (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - 瑞樹さん» なっちゃってください() (2021年10月3日 19時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雄里
| 作成日時：2021年9月26日 0時
