なんか任務で渋谷に行ったら呪霊がいる場所で不良が戦ってたことについて 【東京卍リベンジャーズ】

『＿17＿』 ページ17

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俺はしゃがんで女を見ると、死んだように寝ている。
首元で脈を確認してみたが、脈は正常に動いている。
寝てる…って割には息してんのか？？




欲しいよりも逆に生きてるのか心配になった。
取り敢えず、家に連れて帰ろうと女を抱き上げて持ち帰る。
……ほ、本当に死んでねえよな？




家に帰ると、俺は女をベッドに寝かせる。
でもなんであんな所で寝てたのかはさておき、雨が降ってきた普通冷たくて起きるだろうし…それに熱があるって訳でもない…のに全然起きない。



気になって、くすぐったりもしてみたがなんも反応がなし。
なんか、怖くなってきた。





『………』




「……起きねぇ」







寝息ひとつなく、死んだように眠っている女の頬をつんつんとしていると、窓から日差しが差し込んだ。
お、雨晴れたのか……と思ったその時、女が遂に目を覚ました。





『っ……最悪、雨降るとか聞いてねぇ……クソ、あのアナウンサー嘘つきやがったな』



「いや、天気予報なんだから仕方ないんじゃ…？」



『一家に一人天気の子がほし……ん？ 誰キミ』



「今更！？」






分かった、この女スゲーマイペースなやつだ。
目の前の女はさっきまで死んだように寝ていたのが嘘かのように起き上がってキョロキョロしている。





『……あの、もしかして…私倒れてた？』



「ん？ あぁ、雨降った時路地で倒れてたから家に連れてきた」



『うわあ、本当にありがとう。私、雨降るとポンコツ無能になるから助かったよ』



「なんて？」



『え、ありがとうって』



「違う違う。そこじゃなくて、ポンコツ無能って何？」





聞けば雨が降るとその名の通り何も出来なくなるらしい。
特に台風の日は死ぬほどヤバいとか。
……世の中には変な体質の人間がいるものだ。





『あ、自己紹介してなかった。私、焔 燈。高三』



「灰谷竜胆…同じく高三」








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