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朝食も終わり、仕事もないのでゆっくりしていると鶴蝶くんに話があると言われてダイニングチェアに座る。
鶴蝶くんの顔は真剣で、どこか不安そうだ。
『それで…話って?』
鶴蝶くんはテーブルに置いている手を握りしめてから緩め、伏せていた顔を上げて私を捉える。
「…俺とAは、もう…会わない方がいい」
『え…』
どうしてそんなこと言うの、と思ったが鶴蝶くんは私とは違う世界で生きている。
これは、鶴蝶くんなりの優しさで、私を…反社から遠ざけたいのだろう。
「俺は、Aを巻き込みたくない。お前が、大切だから…こちらに関わらず、幸せに生きてほしい」
『っ…』
「連絡先も消してもらいたい。もちろん、灰谷兄弟のもだ」
本気なんだ…。
もし、ここで関係を切ったら…二度と鶴蝶くんと会えない。
もっと話したり、出かけたり、色んなことを共有したいのに、それがもう出来なくなる。
あぁ、胸の中がドロドロしてて、こんな自分が嫌になる。
でも、それでも私は____
「迎えはもう呼んである。これでお別れだ…A」
『かくちょう、くん』
鶴蝶くんは立ち上がり、私を見て微笑む。
そしてハンガーに掛けていたブレザーを取り、玄関の方に行く。
今、言わないと…絶対に後悔する。
女は当たって砕けろ、だ。
私は立ち上がり、急いで鶴蝶くんのところまでいく。
『待って…!!』
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うさ - 鶴蝶大好きなので作品様に出会えて嬉しいです!もっと鶴蝶夢が増えたらいいな〜と思います (2月16日 6時) (レス) @page6 id: f5f3f838b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるりんちょ - 鶴蝶推しなので尊死Ω\ζ°)チーンしましたw (6月9日 17時) (レス) @page25 id: 9ac05528fb (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 完結おめでとうございます!主人公の温厚で一途な所が乙骨家の血感じて好きです。個人的に五条さんとの初対面エピソード読んでみたいと思いました。今後も執筆応援しております。 (2021年12月27日 14時) (レス) @page28 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - わぁぁぁぁ!完結おめでとうございます!めちゃ面白かったです!ありがとうございました!! (2021年10月23日 13時) (レス) @page26 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します…!! 完結おめでとうございます、滅茶苦茶素敵でした…!! 特にクロスオーバー物という点もあり、とても楽しんで読ませて頂きました(´˘`*) これからも応援しております、頑張って下さい(*ˊˋ*) (2021年10月23日 4時) (レス) @page27 id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作成日時:2021年9月12日 14時