失礼な、純愛だよ【鶴蝶】

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『………ん、あれ朝』


「おはよう、A」


『うん…おはようかくちょーく……んんん？！？！』




窓から差し込まれた光によって刺激され、起きると声をかけられ、その声をかけられた人物に驚いて私はベッドから離れてしまった。
鶴蝶くんはベッド上でクスクス笑っている。

なんで……あ、私が連れてきてたんだった。




『って、鶴蝶くん傷口は』


「少し痛むぐらいだ…っ」


『無理しなくていいよ。あと昨日熱出てたから念の為体温測ろう』


「ああ…A、仕事は」


『有給取ったから大丈夫』




鶴蝶くんは申し訳なさそうな顔をしていたが、気にしないでもらいたい。
それから体温を測ったり、包帯などを変えたりして色々と忙しかった。





「………昨日のことは」


『何も聞かないよ』


「！」


『私はたまたま倒れてた鶴蝶くんを助けただけだからね』


「…ありがとう」


『いーえ。私は看護師なので！』


「そうだったな」


『…あっ、朝食まだだった…鶴蝶くんは食べれる？』


「ああ、大丈夫だ」




私は返事を聞いてから頷き、台所に向かう。
出来るだけ胃に優しいのにしよう。

調理を開始して数分後、スマホの方にメールが届いた。




『あ、憂太くんからだ』


「誰だ？」


『従弟だ…よ！？』




え、鶴蝶くんいつ来た？？
さ、さすが反社…背後を取るのが上手い(？)






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