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日が暮れ、夜の帳が降ろされた。
街中に明かりが灯り、昼間よりも輝いている。
夕食は近くのレストランで済まし、今は帰り道を歩いている。
あー…この幸せな一時ももうすぐ終わりか。
楽しくない日は一日が長く感じるが、楽しい日は一日が短く感じる。
時間が経つのは早い。
『……ねえ鶴蝶くん』
「なんだ？」
『私、本当に君と再会出来て良かった』
「…！」
『カタチは最悪だったけど…それでも、こうして隣を歩いて、話してる事が今でも夢みたいなんだ』
もう、叶わないと思っていた。
あの頃みたいに、一緒に遊ぶなんて夢のまた夢だった。
『私、今日本当に楽しかった。昔みたいに、って訳じゃないけどあの頃に戻ったみたいだった…今日は誘ってくれてありがとう』
「＿俺の方こそ、楽しかった。Aと今日一日だけでも色んなところを回った…Aの隣を歩くのも久しぶりで嬉しかったんだ。俺の誘いに乗ってくれて、ありがとう」
『…………』
「A？」
その笑顔百億点満点！！！
鶴蝶くん…君は一体何回私を惚れさせる気なんだ。
でも、そうか…鶴蝶くんも歩くの嬉しかったんだ…そっか………
「A、本当にどうした。大丈夫か？」
『しあわせをかみしめてるぅ…』
「幸せ？」
『うん……！』
私は自宅のマンションにつくまで、ずっと顔が緩みきっていた。
出来るだけ鶴蝶くんに見られないように手で頬を抑えてたけど。
『…ここでお別れだね。それじゃあ鶴蝶くん、また』
「待て」
『！？』
私はマンションに入ろうとすると鶴蝶くんに腕を掴まれて止められた。
え、夢か？？ あ、いや現実か。
『どうしたの？』
「…これを受け取って欲しい」
鶴蝶くんから渡されたのは白い縦長の箱。
なんだろう、と思いながらラッピングを解いて箱を開けるとそこには私がほしいな、と言っていた蝶のネックレス。
『こ、これ…！！』
「再会記念、みたいなものだ」
『っ…受け取れないよ。鶴蝶くん、今日私にずっと色んなもの買って』
「言っただろ。俺が買ってやりたいって…だから、受け取ってくれ」
『……ありがとう。私、これ一生の宝物にする。絶対に大事にするから』
「大袈裟だな」
私からすれば大袈裟なんてものじゃない。
好きな人から受け取った大切なもの…嬉しくないはずがない。
「また、どこか行こうな」
『！ うん。またね鶴蝶くん』
「ああ、またなA」
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うさ - 鶴蝶大好きなので作品様に出会えて嬉しいです！もっと鶴蝶夢が増えたらいいな〜と思います (2月16日 6時) (
レス) @page6 id: f5f3f838b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるりんちょ - 鶴蝶推しなので尊死Ω＼ζ°)ﾁｰﾝしましたw (6月9日 17時) (レス) @page25 id: 9ac05528fb (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公の温厚で一途な所が乙骨家の血感じて好きです。個人的に五条さんとの初対面エピソード読んでみたいと思いました。今後も執筆応援しております。 (2021年12月27日 14時) (レス) @page28 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - わぁぁぁぁ！完結おめでとうございます！めちゃ面白かったです！ありがとうございました！！ (2021年10月23日 13時) (レス) @page26 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します…！！ 完結おめでとうございます、滅茶苦茶素敵でした…!! 特にクロスオーバー物という点もあり、とても楽しんで読ませて頂きました(´˘`＊) これからも応援しております、頑張って下さい(*ˊˋ*) (2021年10月23日 4時) (レス) @page27 id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雄里
| 作成日時：2021年9月12日 14時
