後輩に貢がれた【乙骨憂太】

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里香を乙骨に任せて、私は東堂と対面する。
いくら里香が暴れていようと、今は交流会の最中。
東堂は加茂と西宮と違って軽症だから続行可能。


コイツ面倒くさいって噂聞くから嫌なんだよなぁ……だけど推しの為だ。
推しの為なら神様だって殺してみせる。





「金成、さっき言っていた男のタイプだが」



『私の推し活を邪魔する男は嫌い。死ねばいい』



「！！ お前にも推しがいるのか…！」



『そもそも私が呪術高専に入った目的は人助けでも、ヒーローになるわけでもない。推し活に必要な金の為だ！！』



「！！！」



『いいか東堂。私は金が好きだ。それは推しに課金して貢げるからだ。
私は！ 推しのために死ねるなら本望！！ 推しには命をかける価値がある！！！
だから私はここで活躍を見せて昇級しなきゃならない！』



「なるほど。俺も高田ちゃんのために死ねるなら本望だ！！ まさかここで同士に出会えるとは…！！」



『そっちはドルオタだろ！』




ドルオタを否定するわけじゃないけど、ジャンルが違うから同士ではないと思う。
でもまずは、ここで東堂を死なない程度に倒さないといけない。




『＿＿＿＿＿【生現ヶ相】』



「(術式…！！ 何が来る)」



東堂は私の術式を知らない。
私の術式【生現ヶ相(きげんケそう)】は推しに課金または貢ぎ、金などを注ぎ込むことによって推しキャラの能力を使える。

これは私の推しへの愛(呪い)が無ければ成り立たない……つまり金も貰えて術式を使う呪術師とは私にとってまさに天職！！ 趣味もそうだけど、術式にも影響される。
呪力消費が激しいからあんまり出来ないけど。



『(うちはイタチ＿＿＿写輪眼！！)』



「っ！！」



私は下に向けていた顔を上げて、東堂の目を見て幻術をかけた。
その瞬間、東堂はぐらつきその場に倒れる。



『…っあー、呪力消費やっば』



「Aさん！！ 大丈夫ですか！！」



『乙骨……里香、戻せたんだ』



「な、なんとか……あっ、東堂さんは」



『あそこで寝てるよ…』



「…！！ す、すごい」



『でっしょー…私の推しは最高なんだよ……あ、綺羅羅からメールきた。三年の方も片が着いたっぽい。ほぼ乙骨によって』



「す、すみません…」



『いや、あれはほぼ東堂のせいだし。想定外なことがあったけど、交流会では勝ったから謝んなくていいよ。色々とお疲れ、乙骨』



「はいっ」





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