後輩に貢がれた【乙骨憂太】

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『乙骨っ！！！』



「Aさん…！！」




私は走って向かうと着いた場所は地獄絵図と化していた。
うわ、マジの魔界だ。
里香が暴れている状況の中、相手生徒の確認をする。
加茂と西宮が重症、東堂は軽症か……敵ながら凄いな東堂。

秤から二年やれって言われたけどこれはダメだ。
いくら今は敵だとしても、加茂と西宮が危ない。




【あ"ぁ? だあぁれぇ??】






「里香ちゃんっ、その人は！」



『うわっ今度の標的は私かよ。加茂！ 西宮！ 死にたくなきゃリタイアしろ！』



「っしかし、今は」



『団体戦だから？ ここでリタイアしないとお前ら今以上の怪我を負うか死ぬよ』



「加茂くん！ 金成ちゃんの言う通りだよ…！ この怪我じゃ、さすがに…」



「っ…わかった」



『そんで東堂……お前ぇ！！！ 何してくれやがる！！！』



「タイプを聞いただけで出てくるとは思わなかったんだ！ すまない！！」



『女いる男に好きなタイプとか地雷そのものだろバァーカ！！！ ちなみに私は私の趣味に何も口出ししない男がタイプです！！！』



「金成ちゃん、凄いハイになってるね…」



『こんな状況見ればハイにもなるわ！！ 乙骨は死人出したくなければその場から動くなよ！』



「はっ、はいぃぃ！！」



このままだと私も里香にやられるな。
東堂を倒す前に里香を抑えることからか。
どうやって里香を戻すか……棘が居たら、いや、いた場合でも喉にデメリットが生じるか。




・・・。





『…………乙骨、なんとかして里香戻せない？？』



「(今絶対に思考放棄した！！)む、無理です…！！」



『里香に愛でも囁け！！ そしたら多分収まると思う！！ 確実に！！ きっと！！』



「どっちなんだそれ」



『黙っとれ元凶！！』





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