帰国したら幼馴染みが転職とキャラ変してた【太宰治】

05 .↓ ページ7

.



『はぁ…はぁ…ねえ治さん…はぁ…本当にいいの？』



太「始めからその云い方はやめてくれないかい？ 襲いたくなる←」



『は、はあ？』


私は走り疲れて息切れしてるのに何が襲いたいだコノヤロー。
治さん、私がいない間本当に可笑しくなったよね。


『………あ、此処が武装探偵社？』


太「そうだよ」


武装探偵社と云うおっかない名前だったからどんな建物か気になっていたけど実際はレトロな感じ。


太「怖そうな建物だと思っていたかい？」


『し、正直…だっえ武装探偵社って物騒な名前だから…』


太「武装だけに？」



・・・


『さーてマンションに行きますか』


太「ま、待ち給え!! じ、冗談だから」



＊＊＊



『……ねえ本当に入っていいの？ たかが強力な異能持ってる普通の小娘だよ？』


太「いや強力な異能持ってる時点で普通じゃないから。
そもそもAは小娘じゃないだろう」



心はいつまでも小娘です。
私はまたもや治さんに腕を引っ張られ社内の昇降機に乗った。
ひええ…一応お詫び用の品は鞄に入ってはいるけど…ああこうなるなら最初から職場に行きたいだなんて云わなきゃ良かった…


そして治さんは武装探偵事務所と示されている扉のドアノブを下にし前に押した。


太「やぁおはよう！」


いや治さんや、そんな爽やかに云っても今はもう「おはよう」って時間じゃない。
「こんにちは」って時間。


「なァにが「やぁおはよう！」だ！ この唐変木がァァ!!!!
無断欠勤…いや大遅刻しよって！ もう二時間も過ぎているぞ」



太「もう国木田くんったら〜そんなに怒ったらそのうち禿げちゃうよお〜？」


その原因は治さんなんじゃ…


国「その原因は貴様だ！ 太宰ィ！」


あ、同じこと思ってた。
治さんが挨拶をしたと同時に額に血管を浮かばせ鬼の形相で此方に来て怒鳴ってきたのは国木田さんと云う方らしい。

うわあ…こりゃその内過労死しそう(太宰関連)
中吉くんと一緒で振り回されるタイプだ。

06 .↓→←04 .[国木田独歩]

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す