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藤丸 立香

僕が言えた事じゃないが日本人らしくない茜色の髪に琥珀色の瞳。
恵の中学での先輩であり、過去の英雄を使役させ召喚出来るというとんでもない術式を持っている女子。
しかも彼女にはとんでもない呪いと加護、神性がある。
一体何をすればこんだけの呪いと、神に愛されていると過言ではないほどの加護を手に入れのか。
謎か多すぎる子だ。


あの日、彼女と学校で出会った時。
特級呪霊と同等…いや、あれはそれ以上の呪霊──いや、英雄と言うべきか。
その点で一つ、可笑しな点があった。



(『っ…彼はその特級呪霊なんかじゃない!! 私の大切な仲間でサーヴァントだ!
英雄である彼を…皆を呪霊とか言う存在と一緒にしないで』)



彼女はあの時、初めて術式を使い、知ったはずなのにあの英雄である青髪の奴との絆があった。
いくら使役させると言っても、ただの少女に何処で英雄との接点がある??
あと、『サーヴァント』という発言。

まあ日本語に訳せば使い魔なのだが、どうして彼女はサーヴァントと、言ったのか。
恵から藤丸 立香は善人であると聞いている。
それは分かる。 彼女を見れば一目瞭然だ…だが謎が多すぎるのも事実だ。

そして今日は、高専入学の為、学長との面談。
もし彼女が学長の求める発言をしなかった場合は五条家で保護するべきか否か。
そんなことを考えていると、藤丸立香は学長の問いかけに口を開いた。



『…私は決して強い人間ではありません。 英雄の皆が、私に力を貸してくれるから出来ることがあります。
私個人では本当に弱いです。それでも、人として、呪術師として、自分に後悔しないよう、私に出来る力で助けたい。だけど何よりも、私は生きるために戦う。そう思ってこの高専に来ました』



───あぁ、似ている。
この子の目を見ていると、とある先輩(やつ)を思い出す。
この子同様、弱いくせに意思は固くて強く、優しい先輩を。



「 僕はね、本っ当に弱いんだ。一人じゃ何にも出来ないし、術式が無ければ此処にもいないしね。
__それでも、人間らしく…いや、人として…もう後悔しないよう人を救う。そう思ったんだ 」









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(プロフ) - 宿儺はアレンジで鯖にしたのですね!とても面白いです! (2022年1月12日 17時) (レス) @page50 id: 6865e96490 (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - 宿儺とはどうやって知り合ったのか? (2021年12月27日 2時) (レス) @page1 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 雄里さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年11月1日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
美織 - めちゃくちゃ面白いです。FGOと呪術のクロスオーバー好きだけど少ないのでとっても楽しみにしてます。更新がんばってください! (2021年9月2日 8時) (レス) id: f1dbde919a (このIDを非表示/違反報告)
椏葵 - ソロモン見たんですか?いいなぁ〜(・∀・) (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum  
作成日時:2021年2月20日 1時

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