世界を救った次は呪霊を祓う【呪術廻戦】

「＿8＿」 ページ8

.




次の日、学校から帰りすぐさま部屋に閉じこもった。
親は今仕事中なので今家にいるのは私だけ。
親が帰ってくるまでは好き勝手できるのだ。



『……』


私は右手に浮かび上がった令呪を見て昨夜の事を思い出した。




【 「今日、俺を召喚したことがキッカケで他の奴も喚べるようになった」 】


【 「せ、聖晶石…課金はしなくていいの？？」 】


【 「当たり前だろ。そもそもこの世界にアレはねぇよ」 】


【 「やったァァァ！！ 爆死しなくていいんだァ！！」 】


【 「マスターは幸運値Eかって思うほどガチャ運悪かったよな」 】


【 「私の心の傷を抉らんといて……それと私の術式って、」 】


【 「『術式 英霊召喚』つって、前世で築いた縁によってあらゆる英霊を召喚出来るって感じだな…今世ではマスターの中にある魔力じゃなく呪力によって召喚可能。
今のところ、同時召喚の最大が精々六騎ってところだな」 】


【 「なるほど…ねえ、マシュやドクターはいるの？」 】



【 「……いいや。マシュ嬢ちゃんはサーヴァントじゃなく実際人間だからな。それとソロモン…いやロマニ・アーキマンは英霊の座ごと消滅した…もしかするとマスターと同じく二人共転生してるかもな。記憶はあるか分からねぇけどさ」 】


【 「そっ、か」 】




『マシュ…ドクター…』



私は右手の甲を触りながらあの逞しく、可愛い後輩とチキンでゆるふわで私の目の前で消えた医者の名前を呼ぶが返事はない。
今更だが令呪は一般人には見えないらしく、学校に行ってもなにも指摘されなかった。



『…よっし。いつまでもうじうじしてる場合じゃない。 早速喚んでみよう！』






.

「＿9＿」→←「＿7＿」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す