検索窓
今日:11 hit、昨日:19 hit、合計:64,693 hit

『_9_』 ページ9

.




例えあの化け物の正体が分からなくとも、俺達は未来の警察官。
こんな所で見捨てることは出来な、




『はぁーーーーーー…寝たい』


「……えっ」




この重苦しい状況の中現れたのは僕達と同年代と思わしき女性。
しかもなんて言った?? 「寝たい」??




『朝から夜まで任務とかなに。上層部は私を過労死させる気かな?? そろっと歌姫ちゃんに骨は頼むと伝えておこうかな。あ、帰りにジャンプ買わないと。私の生き甲斐が消えちゃう』


「…なんだ、あの女??」


「民間人…だよね?」


「だが今任務って…」


「それにしても…」


「「空気ぶっ壊してるな…」」



完全に同意見だった。
彼女はこの空間になにも違和感を持っていないのか…? だが、任務というのも気になる。
それは一体───、と思っていると先程の僕達の時のようにあの化け物が現れた。



「マズい!!」


「助けねぇと!」



【い”いいいや”だぁぁぁ…しごどぉぉぉ!!】


『なるほど、仕事への負の感情か。わかりみが深い。仕事って本当にやだよね……その気持ちすっごく分かる』



「ど、同意してやがる…」


「何者だなんだ…?」


『だけど、お前が仕事増やしてる元凶なんだわ』



女性は化け物に手を伸ばし、指をパチンッと鳴らすとその瞬間化け物が炎に包まれた。



「なんだ、今の…」


「マジック? いや、そんな領域じゃ」


「だけど…」


「うん…」




すごく、綺麗だ。
僕はこの場に似合わない言葉を心の中で口にした。
彼女が何者なのかは分からない。だが、あの行動を見る限り、あの化け物を倒してくれた。





『あ”───。これでやっと帰って寝れ…………えっ』


「「あ」」


『…え、なんで民間人がいるの? そんな情報何処にもなかっ…あー、肝試しで入っちゃった系かな…』




彼女はブツブツと何か言っているが、どうやら危害を与える様子はない。




「あの、貴方は…」



『私は焔 燈。先程の化け物──呪霊と呼ばれるモノを祓う呪術師です』






これが彼女───焔燈との忘れたくても忘れられない、インパクトの強すぎる出会いだった。




.

『_10_』→←『_8_』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (194 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
730人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

moo(プロフ) - クロスオーバー最高です! (2022年6月17日 18時) (レス) @page10 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか - 面白いこの一言につきます!貴方は天才ですか?僕じゃ絶対作れません!尊敬しています! (2022年6月9日 23時) (レス) @page5 id: d8d059df8e (このIDを非表示/違反報告)
rion20051222(プロフ) - 「メガネの」で吹きました笑笑 面白かったです。 (2022年6月9日 22時) (レス) @page4 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum  
作成日時:2022年6月9日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。