『_3_』 ページ3
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そして遂にやってきた米花町。
私専属の補助監督の雨宮さんは言葉を話さずそっぽを向いて帰って行った。
その瞬間、私は心に深い傷を負った。
『…雨宮さんにまで裏切られた』
「私は伊地知に震えながら応援されて、灰原には無言の笑顔で送り出されましたよ」
『やっぱり皆、米花町は嫌だよね…まあ、まずは別行動と行こうか』
「はい。私は呪霊がわんさかいると思われる裏から」
『…無理になったら変わっていいからね』
「ありがとうございます、先輩。ところで小腹が空いたので、どこか食べに行きませんか?」
『別行動は??』
まあ、私も丁度小腹が空いていたので丁度いいと思いミミナナちゃん情報によるSNSで有名な喫茶店に行くこととなった。最近のJKは情報通だよね。
その喫茶店に行く道中、二級の呪霊がわんさか現れ、私は十回ほど指パッチンを、夏油も呪霊を二体ほど出して祓っていた。
もうやだ。おっかなすぎる。
「あ、ここみたい…ですね」
『夏油、私の目が可笑しくなければなんだけど…なんで一級相当の呪霊が建物に張り付いてんの?』
「先輩の目は呪術師としては正常の目です。私にも見えてます」
私達の視線の先には例えるなら蛇のような呪霊が建物に張り付いていた。
ここにいる人、よく死なないな…きっと、強かな人達なんだろうな(遠い目)
米花町の人間は凄い。
「先輩、頼んでも?」
『勿論』
私は呪霊に向けて指パッチンをすると断末魔を上げて燃え尽きた。
これで当分の間は大丈夫かもしれないけど…ここに居る人、何したらこんな呪われてるんだろう。
取り敢えず、呪霊を祓いすぎて疲れた私達は建物の一階にある喫茶店の中に入った。
中には金髪褐色肌のイケメン店員が私達を出迎えた。
ハーフなのかな。
「いらっしゃいま、せ…」
『…?』
なんで私の顔を見て固まってるんだこの人。
あとそれと、どこかで見た事ある気が…いや、気のせいか。
前にアメリカに任務で行った時に似た人を見た事があるくらいだろう。
私達は好きな席に座り、メニュー表を開く。
ミミナナちゃん情報ではハムサンドが美味しいらしく、二人で同じものを注文した。
『はぁー…もうやだ、帰りたい』
「既に精神が削られる…その内間違えて殺しそう」
『やめたれ。五条に言いつけるぞ』
「殺りそうになったら止めてくださいね、先輩」
『まず先に私が過労死するかもしれない』
「ねえ、殺すってどういうこと?」
『 』
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moo(プロフ) - クロスオーバー最高です! (2022年6月17日 18時) (レス) @page10 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか - 面白いこの一言につきます!貴方は天才ですか?僕じゃ絶対作れません!尊敬しています! (2022年6月9日 23時) (レス) @page5 id: d8d059df8e (このIDを非表示/違反報告)
rion20051222(プロフ) - 「メガネの」で吹きました笑笑 面白かったです。 (2022年6月9日 22時) (レス) @page4 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2022年6月9日 2時