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第漆話*風が二吹き ページ7





死「A」


『どうしました?』


Aは死んだような虚ろな目で俺を見る。
此奴が笑ったのはいつが最後だったか。
そんなのは覚えていない。



死「本当の事を言え。 俺が来る前に誰といた」



『………』



Aは黙秘。
だが、名前は嘘を付いている時、追い詰めると必ず無言になる。
だから、今Aは嘘を付いているってことだ



死「嘘ってのは分かってるんだ。 さっさと言え」



『………竈門炭治郎君です』



死「なに?」


竈門炭治郎だと?
あの鬼連れの野郎か。
なんであの野郎がAの所に…隠や他の隊員から知らされてなかったのか?


死「なんで竈門が此処に入ってこれたんだ」


『…それについては私も知りません』



嘘は付いていないようだ。
となると竈門は偶々此処に入れる方法を知ったのか?
どうやって……。



『不死川さん、炭治郎君を余り責めないでください。
私は彼のお陰で…この屋敷を寂しくはないと感じさせられました』



死「!」



Aはふわりと笑った。
Aが笑ったのはいつ振りだろうか。
彼奴(・・)が死んで以来笑わないAが笑った。


『つまらなかった世界が色付いた感じなんです』


そう言った時のAの目には光が灯されていた。

第捌話*水が一滴→←第録話*風が一吹き



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るる - ↓それな (8月9日 20時) (レス) @page19 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
ユーフォニアム吹きの少女 - ↓↓↓↓それわかる (2020年8月3日 10時) (レス) id: 4438656c34 (このIDを非表示/違反報告)
- お話もそうなんですけど、背景もとてもステキでした!!!!!!。 (2019年11月30日 15時) (レス) id: f1169e14c2 (このIDを非表示/違反報告)
孤爪林音 - 運命 (2019年11月10日 15時) (レス) id: 4b0806f6a3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ(プロフ) - 更新楽しみにしています!大好きな小説のひとつです! (2019年10月13日 14時) (レス) id: 2a13604db8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雄里 | 作成日時:2019年10月9日 23時

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