最強でも姉には勝てない【呪術廻戦】

. ページ4

.



俺、五条 悟にとって姉である奏は唯一勝てない人物だ。
勝てない、と言っても呪術方面ではない。

日常生活とか、普段の人柄。
姉さんはあの息苦しい五条家の中で、一人だけ俺に対して嘘偽りのない優しさと愛で接してくれた。



『悟、今日は何みたい？』


「デジモン」


『はいはーい』



デジモン、それは最近ハマっているアニメだ。
姉さんは最近流行りのアニメやゲームを教えてくれて、退屈な時間を一緒に居て退屈から一変し、楽しくさせる。



『デジモンってどのくらい続くんだろうね』


「さぁ？ でも2010年位までは続きそう」


『確かに』



姉さんとテレビを見ながら好きなデジモンについて話したり、ファミコンで遊んでいた。
もうちょっとしたら今以上にクオリティ高いゲームやアニメが出来んのかな。



『…そうだ！ 折角の休日なんだし、気分転換ってことで何処か遊びに行かない？』



あ、悟が嫌だったら断っていいからね？ と焦って弁解する姉さん。
姉さんと一緒なら何処に行っても嫌ではない。



「行きたい…」


『…！ よし、それなら早速許可取りに行かないとね』



私行ってくるよ、といい部屋を出る寸前のところで、姉さんの服の袖を掴んだ。
俺の行動に姉さんはどうしたの？ と振り返り俺の目線に合わせるように体を低くして笑顔で聞いた。



「お、俺も行く」


『！ そっか。 じゃあお姉ちゃんと一緒に行こっか』


「うん」



俺は姉さんの手をギュッと握り部屋を出た。





.

作者はクロスウォーズ世代

.→←五条先生のお姉さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す