【忍たま】西方に有る聖人と全員出動大作戦

7話~きな臭い状況の情報~ ページ8

黒木庄左ヱ門side




in学園長の庵






特命選抜チームが出発したのを見送って、その間にやって来た急ぎの老人の話を聞きに行くため学園長の庵に行く

　



　


僕達一年は組と土井先生と山田先生、老人姿の山本シナ先生が同席していて何故か学園長は寝ていらっしゃる






いや寝ちゃ駄目でしょう学園長





　





手潟「園田村の乙名の、手潟潔斎と申します」





加藤「そりゃぁ子供には見えませんな〜」




　


山田「阿呆、乙名とは村の長老の事だ



皆、オーマガトキ城とタソガレドキ城の戦の事は聞いているな？」





黒木「はい！喜三太が旗色の悪いオーマガトキの方に行ってないかと心配しています」




　




A先輩も喜三太がまだ登校してないって聞いた時顔を青くして慌ててた


それ程二つの城の情勢が悪いと言うこと

　




　

山田「手潟さんの園田村もオーマガトキ領にあるんだが戦に負けると敵側のタソガレドキ軍が園田村になだれ込んでくる


タソガレドキ軍は村を制圧するため食料や家財を奪い田畑を荒らし家々を焼き払うだろう」



　


手潟「ハッキリ言って、オーマガトキに勝ち目は無い！


そこで負けた時の為に密かに敵に通じてタソガレドキの城主、黄昏甚兵衛から庇いの制札を貰おうと村中の金を集めました」





　

　


かばいの制札……確か前にA先輩が教えてくれた言葉だ



自身が住んでる村のもしもの時の為の方法としてって教えてくれた、領地主には裏切りの行為だけど生き残る為の手段の1つだと



人想いの優しいA先輩……！！



　



　

加藤「カバの警察を貰う？」

　


土井「かばいの制札！！放火をするな、荒らすな、殺すな、軍勢による乱暴を禁止する禁制の事だ」



　

乱太郎「それで手潟さんはかばいの制札を貰えたんですか？」




手潟「いえ……言われた通りの金品を支払いましたが制札は貰えず、加えて馬の飼料の大豆まで要求される始末です」





笹山「きり丸が聞いたら血の涙流しそうな話だなぁ……」



　



貴方「まぁあの城がそう易々と安易な許しを出すとは思いませんからねぇ……充分きな臭いね！」









ｼｭﾀｯ




　



　

「「「うわぁっ！！？A先輩！！？！」」」


　

　



いつからいらっしゃったのかこんな時でも変わらず何時もの優しげな笑みを浮かべて天井から降りてきたA先輩



ちっとも気付かなかった……

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