【忍たま】西方に有る聖人と全員出動大作戦

22話~耐えぬ領地の奪い合い~ ページ23

　



　


なんて、大口は叩いたものの……







　



　


貴方「ピューィッ」


　


　


ﾊﾞｻﾊﾞｻｯｯ






　



　

　


　
貴方「これを利吉さんに……頼んだよ」




　





　



　



皆が完全に寝静まったのを見て起こさないように上衣を庄左ヱ門にかけてそっと部屋から出て、念の為八左ヱ門先輩から借りた鷹に文を頼む



　



これでこっちの状況がある程度落ち着き、方も付けれそうだと報告出来たが……




　



　

………夏なだけあった少し日に焼けて皮膚が痛いな



　
どれ、井戸の水を借りて一回ぶっ掛かりにでも行くかね



　



　


　



　

　




　



　



　

ﾊﾞｼｬｧｧﾝｯ






　


　

　

　

貴方「っはぁ………ふう、少し頭がスッキリした」



　


　



水に濡れて、重力に攫わずに分けていた前髪が何束か垂れてきたけどそれをそのままに顔を上げる




　





　


空はこんなに青くて広くて、鳥が飛んでも誰も文句を言わない



　



なのに陸はこんなにも欲に塗れてる、領地欲しさに目当ての領地の村々を焼いたり破壊したり……人口を減らしてまで手に入れたいもんかねぇ




　
下無くして上は成り立たない、とも言うのに



　


　



　


　



　


今回は園田村の村長が、手潟さんが迅速且つ冷静に対処していたから良かったけれど



　


……もし、もし状況が悪かったら






　






　



　



　



　


　



　



　



　



　



　



『何でこの村は狙われた?』




　


　


　


『痛い……痛いけど…』


　
　




　

　


　



『調べなくちゃ』


　



　




　



　



　



　



　



　


　


　
……そうだ、僕は馬鹿だから知らないと



　



　



調べないと




　





　




　


　

　


　



　


「Aッッ！！！！」




　


ｶﾞｼｯ


　


　


　



　




　
貴方「！………土井先生？どうしました？」



　

土井「……っはぁぁぁ…どうしたはこっちの言葉だ、濡れた姿で井戸前にいたから何をしていたのか声を掛けたが返事をしなかったんだぞ？」



　
貴方「え？！……全然気付かなかった…」



　


　

土井「全く………お前は真面目で優し過ぎるのが長所であり短所だな、馬鹿なんだから深く考えない方がいいぞ」



　
貴方「慰めなのか貶しなのかどっちかにして下さい、僕の心情混乱してますよ今」

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