１７３．二ジェル・ロバン ページ23
自分よりも、10も上の男の人だった。
｢初めまして、僕はガーデニア・オリヴィエ。気軽にガーさんって呼んで〜｣
少し癖のある色素の抜けた白銀の髪に灰色の目。
何度も何度も試した跡のある左手。
背景にはたくさんの植物と動物の骨。
それに合わない柔らかい微笑み。
第一印象は《私よりも白い人》だった
｢いや〜正直助手とか考えてなかったから嬉しいよ〜…僕いつも一人だったから遠くで見てくれる第三者の目が欲しかったんだ｣
＿＿ガーデニア・オリヴィエ、数ヶ月前家族が強盗事件にあっても涙を流さない事で非道な毒使いの悪魔と言われた医者だ
｢二ジェル・ロバンです。選抜試験で私を選んでくださり大変……｣
｢あ〜そういう堅苦しいのしなくていいよ〜どうせ君もすぐ辞めたくなっちゃうからさ｣
人間生きてる間は死にたくないものだからね〜もし死にそうになってまだ生きていたかったら出てって言ってもいいからね
これから一つ屋根の下で共に研究していく者に対して
この人はなんて酷いことを言うんだろうと思い腹が立った
我慢するのよ二ジェル。私はここしかないんだから、血を吐いてでも這いずり回ってでも出てってやんない
そう決意していた
｢ねぇねぇ二ジェル、外に行ってパンを買ってきて｣
｢僕まだ起きてるから寝てていーよ｣
｢なんで枝を折っちゃうの〜？可哀想でしょ〜！？｣
｢近所から犬を預かったんだ、相手をしてあげてね〜｣
｢っっいい加減にして下さい！！こんなんで何が助手ですか！！？｣
この男は何もやらせてくれない
やれ買い物行けだとかやれご飯を作れだとか、しまいには寝る時の子守唄をしてくれと頼まれた
私はこの人の生き物を愛する姿に憧れて、近くで見たくてここに来たのに、これでは家政婦みたいなものだ
｢？ちゃんと僕の助手してるじゃないか、生活面の管理にこの研究所の掃除、給料も申し分ないだろう？何が不満なんだい？｣
｢私がしたいのは家政婦の仕事じゃない！私は貴方の近くで貴方の手元を見たくて助手になったんです！なのにこんな仕事ばかり……｣
｢仕事が嫌なら出ていけばいいさ、僕は別に一人でも構わないんだよ？むしろ、生身の人間が近くにいると心配事が増える｣
あぁ、今まで辞めていった助手たちはこれが理由で辞めたのか…確かにこんな言われようでは研究者として大きな恥だ
私は最初からガーデニアの助手だった訳ではなかった
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (6月16日 0時) (
レス) @page32 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
街町市 - 続編おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです！！！！！！ (2020年9月1日 21時) (レス) id: af87552866 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 羽京とゲンが保護者となりつつあるwww (2020年8月9日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田尋 - 続編おめでとうございます！言うの遅れてすんません！更新頑張って下さい！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: b8b4fe567a (このIDを非表示/違反報告)
べーたでーた(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです！翡翠さんもお体にお気をつけてください(´ω｀) (2020年4月27日 23時) (レス) id: 812a14537b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べーたでーた | 作成日時：2020年4月24日 21時
